クラシックBMWは2002で決まり。おじさんはマルニが大好きなのだ！

クラシックBMWの歴史が丸わかり。そんな「シンプルオート」さんに行ってきました。場所は大阪・寝屋川市。BMWツウにはマルニの専門店といった方が通りがいいかもしれませんね。得意科目はBMW1500に始まる「ノイエ・クラッセ」時代のクルマの販売から整備まで。まさにプロフェッショナルなんです。
 

戦後のBMWはがらんどうの倉庫から始まりました。というのも、創業の地は東西分断の象徴であった“ベルリンの壁”の向こう側。しっかりした工場もありましたが、コレは連合国軍のメンテナンス工場として接収。まさに裸一貫な状態であり、戦後のBMWはダイムラー（現メルセデス・ベンツ）より5年はスタートが遅かったといわれます。

そんなハンデのなか、BMWはまずマイクロカーの伊イセッタのライセンス生産を始めます。また、限られた条件のなかでオートバイのエンジンをリアに搭載する小型車BMW700を開発。当時のフラッグシップは戦前より引き継いだ503と507（V8搭載）でした。

「BMWには金持ちと日雇い労働者のクルマしかない」と揶揄する声のなか、BMWは「ノイエ・クラッセ」（ニュークラス）を掲げ、中間層に対する頑張れば手が届く夢ある中型車の開発に着手。そして1961年に誕生したのがBMW1500でした。

BMWは他社がこのクラスに2ドア車しか設定していなかったのに対し、4ドア車とすることで注目を集めます。デザイナーはBMWのチーフスタイリストであったまたヴィルヘルム・ホフマイスター。草案にはBMW700をデザインしたジョヴァンニ・ミケロッティも参加しアドバイス。IAAでの発表時にはイケてる4ドアセダンの登場に会場は大いに盛り上がったそうです。