「友人が離婚したようです。理由は妻が精神疾患を患い、幼い2人の子どもの面倒も見られなくなったようで......。親権は父である友人がとり、実家へ帰って両親と一緒に子育てしているみたいですよ。私はまだ子どもがいませんが、彼の話を聞いて夫婦関係を立て直そうと考えました」
突然の近況報告でびっくりしたものの、友人がくれたアドバイスで気づかされた部分があったようだ。
「パートナーの心と身体の健康が一番だよ。お前のとこの奥さん、いつも笑顔で夫婦楽しそうって羨ましいと思ってた。こっちは最後らへん、家の中に笑顔がなくてさ......。しまいには自傷行為までするようになって毎日キツかったんだ。もともと会話も少なかったし、お互いを尊重できてなかったんだよなぁ。反省と後悔だよ」
そう告げられ、自分は妻に対して尊重できているか、コミュニケーションが一方的ではなかったか、自分の行動や言動を思い返してみた。
「居酒屋を出たあと妻について深く考えました。今までは彼女の良いところをピックアップして、これから先うまくやっていけるかどうか。妻は昔から明るくポジティブで、相づちを打つのが上手だった。甥っ子や姪っ子といるときは、子どもと同じ目線に立って教えることができる。ネガティブな発言をしない。料理がとにかくうまい。良いところは交際当時から変わっていないので、そこに目を向けるようにしたんです」
それから順序立てて、妻が不快にならないよう自分の思いを伝えたようだ。
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