「買い物に行くのも、病院に行くのも結局、父の運転でとなります。正直なところ、父の方が運転がうまいと思っていましたし、運転の回数も格段に多いので、はじめはさほど心配していなかったんです」。
予想通り、半年以上何事もなく時間は過ぎていった。事態が急変したのは、この春のことだ。
「急に母から電話がかかってきたんです。母はかなり動揺していて、父が事故を起こしたとそれだけ言ってあとは何をいっているか聞き取れる状況ではありませんでした。父に代わって欲しいと言っても全然通じず、結局電話がきれてしまったんです。私はその瞬間、最悪のシーンを想像しました」。
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