ブーストの高まりは心の叫び。吠える直6ターボは格別だ!
開発期間がバブル期に当たる昭和の名車は何かと作りが凝っています。クルマに反映できる様々な技術的進歩と相まって、デジタルメーターやHi-Lo一体式のヘッドライトなどは具現化された慣例。
エンジンは最高出力280ps規制があった時代だけに、市販時はその実力を抑えて販売。それだけに潜在能力は高く、そのパフォーマンスはいまなお通じる一級品。この辺りも昭和クラシックなスポーツモデルが人気になる理由かと思います。
日産スカイライン・4ドアスポーツセダンとトヨタ・チェイサーは、いい意味でこの時代の選択肢を増やし互いがライバルでした。とくにGT-XターボとツアラーVは自慢の2.5L直列6気筒ターボエンジンを搭載するだけに、カタログ以上の出力を比較的簡単に得ることもできたのです。
【ER34型 スカイライン25GT-Xターボ】
販売期間:1998/05-2002/08
全長×全幅×全高:4705×1720×1375mm
ホイールベース:2665mm
エンジン:RB25DET型 直列6気筒ターボ
最高出力:280ps/6400rpm
最大トルク:37.0kgm/3200rpm
総排気量:2498cc
内径×行程:86.0mm×71.7mm
圧縮比:9.0
タイヤサイズ:225/45R17
車両重量:1430kg
【JZX100型 チェイサー・ツアラーV】
販売期間:1996/09-2001/10
全長×全幅×全高:4715×1755×1400mm
ホイールベース:2730mm
エンジン:1JZ-GTE型 直列6気筒ターボ
最高出力:280ps/6200rpm
最大トルク:38.5kgm/2400rpm
総排気量:2498cc
内径×行程:86.0mm×71.5mm
圧縮比:9.0
タイヤサイズ:205/55R16・225/50R16
車両重量:1480kg
シリンダーブロックは両エンジンともに剛性の高いクローズドデッキ構造です。イマドキのオープンデッキ構造の環境型エンジンとはタフネスが違います。生涯の愛機とするならば、時間をかけてもう一基予備エンジンを作ることも先々の課題かもしれません。