昭和のFRスポーツセダン対決。双璧はスカGターボとツアラーV

前回に引き続き、取材にご協力いただいたのは昭和のスポーツモデルに造詣の深い「ユーティリタス」さんです。代表の池谷さんは「年代がドンピシャってのもあってウチはDR30がメインですが、個人的にも乗って面白いのはER34までかと思います。ツアラーVにしても、この味わいはいまのクルマにはないんです」と語ります。

また近年の上げ潮相場を分析すると「映画やゲームの影響ですね。また、ほぼ国内専売車種だった経緯もあり、円安も手伝って海外に流失する車両が止まりません」という。クルマ屋さんとしてはあれば売れる車種だけに売り物件のコンディションは玉石混交。年式を考えてもメンテナンスまでしっかり対応してくれるお店をオススメします（購入相談を含む）。

インパネは各種計器類のオンパレード。時計でいえばクロノグラフです。物理的に本物の針が動くって素敵ですね。お若い方にはスチームパンクな光景に映るのでしょうか。メカ好きにはたまりません！

独特のサウンドを奏でる過給圧の高まり、ショートストロークな直6の回転フィール、マニュアルミッションを操作する3ペダルのドライブ感、そのすべてが最高です。安易に飛びつける買い物ではありませんが、目利きの1台と出会えたのなら至福の時間を過ごせるでしょう。

Model：Yuna Suzukawa（SAN OFFICE）
Video：Shigetaka Kida（M.at）
Text：Seiichi Norishige

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