「それに、わざわざ一緒に住んでどちらがどの家事をいつやるとか、お金をどうやって使うとか話し合うのもウザい。それに、業務のように家事をやるなんてあり得ない、と言うんです。まあ、今はお互いに実家で家事も親にやらせて、お金も自分で稼いだものはあらかた自分のものになって、何のストレスもありませんから、彼らがそう思うのも無理はないかもしれませんけど、それでも昔の感覚だと、親から独立して所帯を持ちたい...となりますよね」
美久さんは家にお金を入れているのだろうか。
「食費と光熱費のつもりでしょうか、私に相談はなく、娘の判断で5万円渡してきます。くれるだけいいとは思いますけど、1人暮らしとか結婚とかに比べたら、比較にならないくらい今の方がコスパがいいですよね。就職して10年近くも経ってますから、貯金もかなり貯まってると思うんですよ」
孝代さんは娘に対し、いつか子供が欲しいとは思わないのか、とも聞いてみた。これは結構本気で聞いてみたい質問だった。
「飄々とした感じで娘は『いらね~』と答えました。自分と出産が全く無関係なものだと思っているかのような表情でした」
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