「深夜、ミサさんからLINEがありました。『遅くにごめんなさい。今、LINE電話できます?』との言葉に、嫌な予感がしました。
すぐに『電話OKですよ』と返事をすると、ミサさんから電話があったんです。
真っ先に聞こえたのはすすり泣きです。車の走行音が響いていることから、室内ではなく屋外だと分かりました。
会話は以下のようなものです。
――私、騙されたの……ヒサシって男に……もう生きていけない。
――ミサさん、どういうこと?
ミサさんの切羽詰まった声に、私は息を詰めました。
――実はね、あれから彼と2回デートしたの。1回目は食事、2回目は食事の後にホテルに行って……」
ミサさんはヒサシさんとの情事を告げ、声を震わせた。
――ベッドでの一部始終が、全て盗撮されていたの。おそらく私がシャワーを浴びている間に隠しカメラを設置したのね。
――そんな……。
リサコさんは、言葉を失った。
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