夕食も寝る前の世話も自分、弁当作りも学童へ預けに行くのも迎えに行くのも自分。そのような育児負担に対して、ありがたいとも大変だとも思っていない夫に腹が立った。
「『あなたは弁当も宿題も関係ないから、預かってもらってありがたいしか感想はないでしょうよ。でも、その準備や雑務を一手に担ってる私に対してはありがたいとは思わないのね』と大声で言ってしまいました……」
興奮した妻をよそに、夫は「感謝されたくてやってるんだ? じゃあ、いつもありがとー。そんなにしんどいなら弁当買って持たせろよ」と涼しい顔で返してくるだけだった。
「あとで泣けてきてしまいました。感謝されたくてやっているわけじゃないのに、自分の気持ちを全く伝えられなかった上に、神経を逆撫でするようなことを言われて」
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©Getty Images
子どもの就学後、みちるさんは夏休みの時期になるとつい周りの人に対して「お弁当しんどい、宿題大変」という話題を振ってしまうようになった。友達はもちろん、たまに電話で話す実家の母親や妹に対しても。
「母はずっと専業主婦でしたし、そもそも学童の何たるかがよくわかっていません。だから反応はダンナと一緒。好きな仕事ができて、そのうえ子どもをほとんど一日中見てもらっているのに、それ以上何を望むの? って言われます。
お弁当を毎日作るのなんて当たり前でしょって。ああ、私の頑張りなんてやって当たり前のことで、つらいと思っちゃいけないんだなって悲しくなるし、ちょっと悔し泣きです」
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