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【学童弁当問題】夫と実母の「それは甘え」に悔し泣き…!ワーママ悲憤「夏休みの学童弁当作りがキツすぎる…」は本当にただのグチなのか?

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とにかく母は時間がない。みちるさんのママ友にはパート勤務している人も多く皆大変だが、やはりパートの方が帰りは早いので、子どもとの時間は取りやすそうだ。ずっと勤めてきた会社を子どもが就学するタイミングでやめ、パートタイマーになった友人も少なくない。

「〇〇ちゃんのママはお仕事終わってから一緒にお菓子作りするんだってー、などと娘たちに言われると、申し訳ないって思います。それで週末やろうねと口約束してみるんですが、土日は疲れてしまって、とてもじゃないけどクッキー焼く気になれない、とか、一緒に宿題やっつけて終わるとか、そんな感じです」

 

任された責任ある仕事に集中したいしもっと時間を使いたい、でも子どもとの時間も持ちたい、のんびりもしたい。しかしどれも実現できず、確実に待ち受けるのは毎朝の苦手な弁当作り。

ずっと笑顔だったみちるさんの表情が曇る。さまざまなジレンマや心身の疲れが、話を進めるにつれて波のように押し寄せているのかもしれない。

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©Getty Images

「子どもたちの夏休みはまだ始まったばかりなのに、私はすでに疲れマックスです。会社が終わって娘たちを迎えに行くのは夕方の6時半。家に着いたら休む間もなく晩御飯ですが、すでにその時には明日の朝も弁当だ……と、先走って考えて疲れていますね」

もともと料理が得意ではないみちるさん。夕食は最小限の調理で済むミールキットを利用している。弁当も手の込んだ物は作れないが、それでもきちんと冷ましてからお弁当箱に詰めるためには絶対に寝坊はできないので、作業自体の負担のほかに早起きへのプレッシャーもキツいのだそう。

 

「仕事のことでも気がかりなことは割といつもあるので、子どもたちの心配事、お弁当のこと、あれこれあり過ぎて頭が沸騰しそうになってしまうんです。肉体的にもヘビー。私は35歳で結婚して、立て続けに娘を産んで今に至りますが、最近はホルモン変化も感じます。疲れやすいし、気分が落ち込みがち。でもこういうの、誰にも言えなくて」

みちるさんの夫も仕事人間だそうだ。彼の方はというと、夏休みだからといって特に育児や家事の負担が増えることもなく、仕事に没頭している。

「夫は残業があっても家のことは心配しないでやってこられます。コロナが明けた最近では、積極的に会社の人を誘って食事や飲みに行って交流も深めていますし。夫はこの春昇進したばかりで凄くはりきっていて、私がお弁当大変だとか愚痴っても、そんな些細な話どうでもいいよ、みたいな感じでほとんど手応えがありません」

仕事に加え夏休みの育児でへとへとなみちるさん。せめて家族からの協力や慰労が欲しいが、夫はのれんに腕押し状態。

夫は料理もしないし、弁当など作ったこともない。料理ができない2人が「何とかなるよね」と結婚してそのまま行き当たりばったりで生活しているような感じだという。夫の担当家事はゴミ出しとトイレ掃除と風呂掃除。あとの家事はみちるさんが担っている。

「夫は『弁当なんか冷食チンでいいんだろ?』というのですが、お弁当ってそんなもんじゃないですよね。冷食は使っても2品くらい。それ以上になると何て言うんでしょうか、お弁当が生きてる感じがしないんですよ、人工的っていうか。煮物とか焼きそばなどの冷食は味付けもすごく濃いから使わないし」

手の込んだ物はできないが、割合的には必ず手作りのおかずや、野菜でも生から調理した物を多めに入れるよう心がけている、とみちるさん。

「詰めるのもへたくそなので一苦労。子どもは不器用な私にも容赦なくお海苔でお顔作って! などとリクエストしてくるので、ハロウィンのかぼちゃのおばけみたいなおにぎりになってしまったり……」

みちるさんは自嘲気味に笑いながら、娘たちへの愛情を滲ませた。

「言わなければいいのに、宿題のサポートが大変だとか、お弁当がしんどいとか、ついつい夫に愚痴をこぼしてしまいます。でも、先日は『学童落ちてる人も多いって話じゃん。子どもを預かってもらえるだけありがたいと思えよ』って言われてキレてしまい、大げんかになりました」



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