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【ガソリン価格爆上がり中】タイヤの前にある黒いベロの正体は何か?その効果はどこに?

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■最新BEVでは、ディフレクター形状もスタイリッシュに

ガソリン車よりも、空気抵抗低減が大きな効果をもたらすのが、バッテリーEV(いわゆる電気自動車、以下BEV)です。BEVにとって何よりも重要な性能である航続距離を、空気抵抗低減によって大きく伸ばすことできる可能性があるからです。

そのため、タイヤディフレクターはもちろんのこと、フロア下をフラットな面としたり、フロントバンパーサイドのホールから気流をタイヤ横へ流して空気抵抗を下げるエアカーテンを採用したり、ロードホイール表面の凹凸を無くしたり、ボディサイドに突起物を装備して気流を整えたりなど、様々な空力デバイスを搭載しています。

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フォルクスワーゲンID.4のタイヤディフレクター。フロントタイヤに当たる気流を防ぐバリアとしてではなく、気流を制御してフロア下に流す役割がある

ちなみに、先日試乗したフォルクスワーゲンの最新フル電動SUV「ID.4」では、フロントタイヤ前のディフレクターに加えて、ディフレクターの前側になだらかな形状のケースが付いていました。他社車のように、フロントタイヤに当たる気流を防ぐバリアとしてではなく、気流を制御してフロア下へ流す整流版の役割を強めているようです。

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ID.4の床下は、大容量バッテリーを守るために、アンダーボディプロテクションが張ってあり、フラットな面となっている

このID.4の空気抵抗係数(Cd値)は0.28。これはSUVとしては格別に優れている数値です。その要因はおもにID.4の上屋の形状によるものであり、タイヤディフレクターの貢献代は微々たるものだと考えられます。が、チリも積もれば山となる、ともいうように、小さな技術を積み上げていくことは、燃費低減においては重要な考え方なのです。

Text:Kenichi Yoshikawa
Photo:NISSAN,BMW,MMM-Production
Edit:Takashi Ogiyama



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