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【ガソリン価格爆上がり中】タイヤの前にある黒いベロの正体は何か?その効果はどこに?

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安全装備や自動運転でますます高額化している現代のクルマ。上手に購入する方法は? さらに、所有してからも様々なトラブルやアクシデントが起きるのがカーライフ。それら障害を難なくこなし、より楽しくお得にクルマと付き合う方法を自動車ジャーナリスト吉川賢一がお伝えします。

昔のクルマと比べて、最近のクルマはデザインがつまらなくなった、といわれることがあります。たしかに昔のクルマのほうが、エクステリアに凹凸が多くあり、デザインは様々なバリエーションがあったように思います。が、昨今のクルマでみられる、フロントからリアまでを滑らかにつないだボディラインは、空力性能を追求した結果なのです。

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2021年に登場した日産ノートオーラ、フロントタイヤの前側に、大きなタイヤディフレクターが装着されている

市販車の空力性能は、速く走るためのものいうよりも、燃費性能を追求するために必要な性能であり、中でもフロア下のエアロパーツは、創意工夫の塊です。フロントのタイヤの前にある「黒いベロ」も、そのひとつです。

 

■黒いベロは、燃費を改善するために気流を整えるタイヤディフレクター

フロントタイヤの前方に垂れ下がっている、ゴム製の黒いベロのようなものは、「タイヤディフレクター」とよばれるもの。走行中のクルマに当たる走行風のうち、床下に流れた気流が、回転するフロントタイヤに正面から当たると、大きな空気抵抗となってしまいます。が、このタイヤディフレクターがあることで、空気抵抗を低減させることができます。

クルマの種類やタイヤの大きさ(幅方向)によって、気流の大きさや方向が変化するため、黒いベロの長さや幅も、クルマごとに違ってきます。

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このタイヤディフレクターを最初に採用したメーカーは定かではありませんが、2000年頃の欧州車メーカーが起源とされています。筆者の記憶だと、1998年頃のBMW3シリーズ(E46)には、既に装備されていました。速度無制限区間もあるドイツのアウトバーンでは、空気抵抗は燃費や直進性にとって大きな障害となるため、(ドイツのメーカーである)BMWとしては、超高速走行での空力テクノロジーにいち早く取り組んでいたのでしょう。



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