【後編】TPOをわきまえず10年間ワンパターンの服装を着続ける……「ダサすぎる夫」が見せたファッションへの異常なこだわりとは？

「当時子どもは２人とも小学生。パパかっこいいとストレートに褒めてあげてくれて、夫はご満悦でした」

いつも夏場はよれよれのTシャツかポロシャツに、下着と見分けがつかないようなペラペラのショートパンツを穿くことの多い夫。

しかしその日は高級感のあるTシャツに麻のジャケット、そしてペラペラではないショートパンツを颯爽と身にまとっていた。

しかもハットまで被らされ、まるで別人のようだったという。

「夫は子どもたちにかっこいいと言われたことはもちろん、鏡に映った自分を見て自信に満ち溢れていました。

服装でこんなに変わるんだな、と言いながら本当に嬉しそうで、いただいたコーディネートをとっても気に入った様子だったんです」

佐江さんは、今後は夫がプロのコーディネートを参考にして、少しはマシな格好をするようになるかもしれないと期待していた。

また、以前傷つけてしまったことの埋め合わせにも成功した気がした。

ところが……