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【後編】【暴力は子どもからのメッセージ】今話題の発達支援コンサルタントが放つ珠玉の言葉

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⬛︎「他人事メソッド」で子どもの心を開く

「これは、すぐ反発してしまう子への対応としておすすめする方法です。たとえば、友達の持ち物を取ってしまった子に「いけないよ」と注意をしても、指導を受け入れることができずに反発されることがあるんです。こういう場合は、それ以上注意しても解決できません」

大人の目の前で良くない行いをしたにもかかわらず、「絶対にやってない!」と頑なに言い張る子どもも中にはいるそうだ。しかし、その場合に「見てたんだからね」という言葉で迫っても意味はない。

「私が指導した中に、ある時、友達の消しゴムを取ってしまった子がいました。注意すると、それを自分がやったことだと認めたくなくてパニックになったんです」

小嶋氏はこの時に試したある指導方法を、今も多くの教員に伝授している。題して「他人事メソッド」。

先のようなケースでは、「あなたが悪いことをした当事者である」という事実をそのまま伝えると反発心を引き起こすため、架空の誰かが起こした問題行動を引き合いに出し、客観的にその行動を見つめ直してもらう技術だ。

「パニックを起こした場合にはまず落ち着かせた後、『私が子どもの頃にね......』などのエピソードトークをするんです。その子がやったことと同じような内容のことを話します。そして、最後に手紙を書いて謝った、といった解決方法も伝えます。作り話でも構いません。他人の話として聞かせると、子どもは冷静に受け入れることができます」



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