【後編】専門家が提唱するベーシック５【多様な発達障害児すべてに共通する基本の向き合い方】とは？

⬛︎「ほめられ方」を教えておく

一方、どれだけ大人がほめる技術を身につけても、肝心な子どもが「ほめられ方」を知らなければ、その子に自信を持たせてあげることは難しくなる。

「子どもによっては、ほめられるとどうすればいいのかわからず、周りから望まれない行動を取ってしまうこともあります。ほめられ方を伝える方法は難しくありません。

『ほめられたら、ありがとうと返事すればいいんだよ』と教えてあげるだけです」

ほめられた時、返す言葉や反応がわからずに戸惑うことがなくなれば、子どもたちはほめ言葉を素直に受け入れられるようになるというわけだ。

「ほめられることに抵抗がなくなった子に『これから君のことをほめるよ』と予告してからほめるのはさらに良いことです。子どもの側もほめられることへの心構えができます」