⬛︎強すぎるほどの熱量で言葉をかけないと、伝わらない子もいる
頭をなでることは避けた方が良いが、「ほめる」ことは発達障害児をのびのびと輝かせるために欠くことができない技術だと小嶋氏は語る。
ほめることは、ベーシック5の中でもバリエーションや強弱が多く、使い分けが難しいスキルとなっている。
「ほめる時には、エネルギーを高めておくことを大事にしていただきたいです」
小嶋氏は、アメリカの保護者たちのほめ方に衝撃を受けた経験を持つ。
「アメリカの親たちが子どもを叱ったりしている場面は、ほとんど見たことがないんです。重度の障害を抱えた子の親ほど、自分の子を誇らしく熱烈にほめているように見えました。
そのくらいのエネルギーでほめてほしいと思います。
日本人は周囲の目を気にして謙遜したり控え目にほめたりしがちですが、特に特性のある子どもたちには、強烈なエネルギーでほめてあげるくらいがちょうどいいです』
小嶋氏は、教員にこそこのほめ方を実践してほしいと考えている。
「強すぎるほどの熱量で言葉をかけないと、伝わらない子もいるんです。また、大勢の子どもを一度に見る時にはよほどの熱量がないと、子どもたちに届きません。
正解を答えた子どもに『そうだね』と静かに反応しただけでは、良い答えだったということが伝わらず、結果子どもは”授業がつまらない”と感じて、立ち歩きを始めたりするのです」
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