【後編】抱かれてお金をもらう。でも、そのことを「売春」ということは知らない。国語力の低下で生活が荒む高校生の「悲惨すぎる未来」

「読むこと」のスタートは絵本の読み聞かせだと思うので、そのスタートで躓いて読解力や国語力をつけられなくなっているのかもしれないと考えて調査をしていますが、まだ明確な答えは得られていません。

忙しい親御さんが多くなって、絵本を自分自身の声で読み聞かせせずに動画で他人が読んでいるものを聞かせていたり、そもそも、読み聞かせ自体を行っていなかったりということが、子どもの心にかなりの影響を与えているという論文をいくつか読みました。

低年齢のわかっているのかどうかすら定かではないときに、親御さんに抱かれて何かを読んでもらったという経験が、「読むことは素晴らしいことだ」と本能的に感じる感性を育てるので、その読み聞かされたという経験が豊富な子ほど、自然と本を手にとるというような内容でしたが、それが事実なのかどうかはわたしにはわかりません。

ただ確かに、高校生たちに何冊かの絵本を並べてみせると「なつかしい！」とか「子どものときこの本好きだった！」などという子どもたちの顔は輝いていて幸福そうです。