スポーティなブルゾンも上質スエードなら大人っぽい!
新連載「干場編集長のスタイルクリニック」略して【スタクリ】。第42回目は「スエードブルゾン」です。コーデが薄味になりがちな春において、スエードならではの質感がお役立ちのようです。
秋冬のイメージが強いスエード。でも、薄手に仕上げられたスエードなら、春コーデの頼もしい味方になってくれるんです。特に、スポーティなだけでは物足りないブルゾンにおいては。
「表革と比べると落ち着いた印象になるのがスエードの魅力。つまり、大人のレザーってことです。厚手のスエードは秋冬向きですが、薄手に鞣されたスエードならそのやわらかな質感が春アウターとしてマッチします。腕まくりだってできますしね」
昨今人気のブルゾンは、スポーティでアクティブな印象が強い傾向に。その点、スエードならラグジュアリーな雰囲気にまとまります。
「代表的なのがヴァルスタリーノです。昼と夜の寒暖差が激しいイタリアでは日中ブルゾンを手に持つことも多いですが、薄軽なスエードなら荷物になりません。それどころか、スエードの高級感は手持ちでもコーデのアクセントになってくれます」
ひとくちにスエードといっても種類は様々。
「ラムやゴート、はたまたピッグと表革と比べると種類が豊富。ですが、どれも雨ジミには気をつけたいところ。まぁ、最近では撥水スエードもありますけどね」
そんなスエードブルゾンを着こなす際には、シルエットも重要だとか。
「トップスにボリュームを持たせて、足に向かってスッキリと。このメリハリのあるシルエットがポイントです。トップスのボリューム感は持たせ過ぎるとチグハグになりますが、やわらかなスエードならサマになります」
スポーティだけど、ちゃんとラグジュアリー。春旅などこれから出かける機会が増えるとあらば、スエードブルゾンは確かに頼りになりそうです。
動画内の干場編集長着用アイテムはこちら
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◇EMMETI
H UOMO シングルライダースジャケット ピッグスエード エレファンテ
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◇DRESSTERIOR 限定トリプルネームモデル
干場義雅×MINEDENIM ブラックデニム
*ミニマルワードローブとパートナーシップを結んでいます。
Valstar / ヴァルスター
スポーティだけどアーバンでラグジュアリーが正解!
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ポロニット2万7500円/トレンタセッタンタ(第一ニットマーケティング)、パンツ3万5200円/ベルウィッチ(アマン)、バッグ9万2400円/シセイ(ミニマルワードローブ)、サンダル2万2000円/ルッカ(ビームス 六本木ヒルズ)、サングラス5万160円/オリバーピープルズ(ルックスオティカジャパン カスタマーサービス)、時計28万1600円/デルマ(デルマ・ジャパン)
伊達男おなじみのヴァルスタリーノ。スタンドカラー、ボタンフロント、大型のパッチ&フラップポケットをあしらったブルゾンです。ファブリックからレザーまで多彩な素材を揃えますが、今回選んだのがゴートスエード。軽くやわらかなスエードは、ニットポロともマッチします。
プリーツ入りのテーパードスラックスとで、トップスにボリュームを持たせたシルエットを構築。ダークネイビーで揃えることで、あくまで都会的な洗練さを意識しました。
やわらかスエードなら上質ニットともマッチ
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スエードのやわらかでマットな質感は、ファブリックと比べると断然リッチ感あり。ゴートスエードは特にやわらかで、春の薄手ニットと合わせても馴染んでくれます。
干場編集長のアドバイス①「サングラス」
脱・スポーティを狙ってクラシックタイプを
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合わせるサングラスはクラシックタイプがオススメ。ブルゾンのスポーティさを控えめにするためです。
「スエードとダークネイビーで既に都会的にまとまっていますが、クラシックなボストンタイプのサングラスを合わせることで、さらに落ち着き感が出ます」
干場編集長のアドバイス②「時計」
ドレスからダイバーズまで、実は幅広し
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スポーティにしてリッチなスエードブルゾンは、比較的似合う時計の幅が広いのも見どころ。
「今回はダイバーズでオトコらしく。すべてダークネイビーで揃えているので、ダイヤルにオレンジを効かせた1本を合わせることで、さりげなく差し色を」
干場編集長のアドバイス③「ミニバッグ」
コンパクトだけどちょい重めな素材感を
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スポーティなブルゾンにこそ、こんなレザーのミニバッグがぴったり。
「ブルゾンがスエードなので、バッグもレザーで。ただし、スエード同士だと馴染み過ぎるので、グレインレザーを選んで質感に差をつけたいところ。ミニバッグなら重たく見えません」
干場編集長のアドバイス④「パンツ」
ボタンの場合は下を外して着るのがマストです
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フロントボタンは、下2つ開けがヴァルスタリーノを着こなす際のセオリー。
「きっちり閉めると、窮屈な印象になります。下2つを開けることで抜け感が生まれるんです。さらに、胸回りにボリュームが出てオトコらしく見えるメリットもあります」
干場編集長のアドバイス⑤「サンダル」
春らしい抜け感を狙いつつあくまで上質に
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ファブリックの場合、足元がサンダルだとご近所感が出てしまいます。しかし、リッチ感のあるスエードならオシャレに。
「とはいえ、シャワーサンダルやトングタイプはさすがにミスマッチ。レザーで幅広ストラップのこんな1足なら、ちゃんとラグジュアリーな感じに留めてくれますよ」
Brunello Cucinelli / ブルネロ クチネリ
スエードとコットンニットのダブルリッチ
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その極上の軽さと柔らかさは、ここが作ったとあらば容易に想像できるかと。前身頃に上質なスエードをあしらいコットンニットを後ろ身頃とアームに採用。職人技が光る極薄のスエードには、シルク&コットンジャージーのソフトなライニングを配し、リラックス感たっぷりな着心地に仕上がっています。
MooRER / ムーレー
ミリタリーとラグジュアリーの奇跡の融合
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本来ならオトコらしさ抜群のボンバージャケットも、薄手でやわらかなシープスエードならこんなに上品。モデル名はSORANO。ライトベージュカラーも、品良く見える要因です。リブ衿もスポーティになり過ぎず、さらにはブラッシュドメタルのジッパーが、高級感を主張します。
KIRED / キーレッド
スラックスからデニムまで、守備範囲広めです
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シープスエードのやわらかさを、見た目においても楽しませるライトベージュ。その最大の魅力であるドレープ感を、無駄な装飾をなくしたミニマルなデザインが印象付けます。一方で、ボックスシルエットはデニムやチノパンといったアメカジとも好相性です。
Montedoro / モンテドーロ
オトコらしさと上質感は両立できます
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衿&大きなパッチ&フラップポケットと、フライトジャケットのA-2を想起させるデザイン。深みのあるブラウンの銀付きシープスキンを1枚仕立てにすることで、ヴィンテージな雰囲気と軽やかな着心地を両立させています。やわらかなスエードゆえの、衿の自然な開きにも注目。
L’EDELLI / レデッリ
モテるスエードとは、こういうことなんです
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イタリアの新鋭ファクトリーと日本でイタリアブランドを数多く手掛ける豊田貿易が、タッグを組んだオリジナルブランドのジップアップブルゾン。上質なラムスエードは、裏返して素肌に着たくなるほどしっとりとしてしなやか。濃いブラックに染め上げることで、オトコらしさと共にスタイリッシュな雰囲気も楽しませてくれます。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Ryoko Kanemoto
Hair&Make-up:Megumi Ochi
Model : Noah Ishikura
Text:Masafumi Yasuoka
Direction:Yoshimasa Hoshiba
【問い合わせ】
菅原靴店 019-651-4696
ブルネロ クチネリ ジャパン 03-5276-8300
コロネット 03-5216-6521
ストラスブルゴ カスタマーセンター 0120-383-563
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