ブラックvsブラウン!? いえ、2色持ちが正解です
新連載「干場編集長のスタイルクリニック」略して【スタクリ】。第41回目は「ブラウンライダース」。そうです、今回はブラックじゃなくブラウンです
レザーにおいて、ブラックと並びブラウンは王道ではありますが、ただしブラックとは決定的に異なる点があるとか。
「ブラウンはブラックと違い、トーンによってまるで印象が異なります。それぞれがどんな印象を与えるかを、把握しておくことが重要です」
今回揃えたのは、一見ブラックに見えるほどのダークブラウンから、かなり明るめなライトベージュまで。
「ノア君が着ているのが、ダークブラウン。かなりブラックに近いのですが、よく見るとブラウンがかっており、若干やわらかな印象になります」
ブラウンレザーに慣れていない人には、打ってつけのトーンとか。ということは、明るいベージュは少々ハードルが上がるということ?
「いえ、そうでもないんです。明るいベージュのライダースは、やわらかで軽い着心地に作られていることが多いんです。だから、ハードなライダースに及び腰な人にオススメです。僕は年中レザーのライダースを着ていますが、さすがに春を過ぎるとブラックは重たい印象が強くなります。明るめなブラウンを選ぶことで、季節とマッチしてくれます」
ただし、ブラウンレザーには注意点が。
「1つは合わせるアクセサリーをゴールド系にすること。ブラックにはシルバー、ブラウンにはゴールドがお約束です。2つめは雨染みに注意すること。特に明るいブラウンは雨に濡れるとシミになりやすいので注意しましょう」
理想はブラックとブラウンの2色持ち。さすれば、春コーデは随分と組みやすくなりますよ。
EMMETI / エンメティ
ハードなダメージデニムも、シックな大人顔に

Tシャツ3万8500円、ウォレットチェーン41万8000円、サングラス7万7000円/すべてフィクサー(アルト エ デリット)、デニム6万7100円/インコテックス(スローウエア ヴェネツィア丸の内店)、ブーツ7万5900円/ダブルエイチ(オリエンタルシューズ)、時計52万8000円/ベル&ロス(ベル&ロス 銀座ブティック)
干場編集長がディレクションしたシングルライダースのH(アッカ)。日本人体型に沿った前下がりパターンに加え、しっとりとしたラムレザーがすっきりとしたシルエットとしなやかな着心地を両立させます。一見ブラックに見えますが、実はかなりダークなマロンブラウン。よく見ると光沢がやわらかなのがわかります。ブーツもブラウンで揃えれば、ダメージデニムとのコーデもどこか落ち着いた印象にまとまります。
◇EMMETI
H UOMO シングルライダースジャケット ナッパレザーマローネ
*ミニマルワードローブとパートナーシップを結んでいます。
干場編集長のアドバイス①「サングラス」
渋いティアドロップも優しい印象になります

ブラックのシングルライダースだとストイックな雰囲気が強まりますが、ほんのりブラウンがかっているおかげでティアドロップサングラスも武骨過ぎません。
「レンズ濃度が薄いタイプを選べば、ワイルド感とエレガントの両立を図れます」
干場編集長のアドバイス②「時計」
時計とアクセは色に合わせて使い分けを

ブラックにはシルバー、ブラウンにはゴールド。時計やアクセ選びは、この法則に従うのが正解。
「特にレザーを使ったアイテムの色合わせはマスト。今回はブラック寄りのブラウンなので、ケースをシルバーにしつつベルトをブラウンに」
干場編集長のアドバイス③「Tシャツ」
春ライダースのインナーはフォトが旬

今時期のライダースに合わせるならTシャツ。簡単に洒落感が演出できるフォトプリントTがオススメ。
「レタリングやイラストと比べると、比較的シックな印象に。それでいて、オシャレ感がバッチリなのがフォトならではです」
干場編集長のアドバイス④「ウォレットチェーン」
ワイルドとラグジュアリーのバランスがキモ

ブラックと比べるとやわらかい印象になるブラウン。とは言え、あくまでもライダースとあってアクセサリーはワイルド志向で。
「ブラック寄りのブラウンとあって、今回はガンメタカラーに。もっと明るいブラウンなら、ゴールドチェーンがオススメです」
干場編集長のアドバイス⑤「ブーツ」
足元のレザーもブラウンで統一を

ライダースがブラウンなら、ブーツも当然ブラウンに。ただし、ダメージデニムと合わせるならスエードでシックに。
「ダメージデニムに表革ブーツだと、ワイルド感が強くなり過ぎます。ブラウンスエードで、大人な落ち着き感を演出したいところ」
CALIBRO 12 / カリブロ 12
上品ライダースって、こういうことです

イタリアはフィレンツェ発のレザーブランドが作るシングルライダース。品の良いライトベージュに染められたレザーは、やわらかで軽いラムレザーに撥水加工を施したナッパレザー。装飾を排除したミニマルなデザインも、ライダース=ワイルドというイメージを払拭する要因に。
CALIBRO 12 / カリブロ 12
ビギナーはこれぐらいのトーンが狙い目

某メゾンも採用する上質感あふれるプロンジェレザーならではの軽い着心地を、さらに後押しするアンライニング仕様に。ライトブラウンカラーのエレガントな雰囲気を、ゴールドカラーのジップがさらに印象付けている点に注目です。これぞ、大人のライダースの好例。
FIXER / フィクサー
あくまでオトコらしく、それならコレです

パディングショルダーが、シンプルなシングルライダースを武骨顔に変えるF2。使用するカウレザーは厚みがありながらも実にしなやかで、テーラードに基づいたパターンと相まってノンストレスな着心地に。ブラウンカラーとともに、ワイルド感と品の良さを両立できます。
FIXER / フィクサー
ワイルドな中に色気を楽しめるのが見どころ

深みのあるブラウンが、上品さの中にオトコの色気を宿すダブルライダースのF1。1.2mmのカウレザーは、ダブルならではのワイルド感を楽しませつつも、やわらかく鞣されているので買ってすぐに馴染んでくれます。短過ぎず長過ぎない絶妙な着丈は、デニムにもスラックスにもバランス良し。
【視聴者プレゼント】
FIXER
プリントTシャツ(サイズS) 1名

※サイズ1はMサイズ相当となります。
【応募締切】2023年4月30日(日)22:00
※視聴者プレゼントにご応募いただくには、FORZA STYLE会員への登録が必要となります。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Ryoko Kanemoto
Hair&Make-up:Megumi Ochi
Model : Noah Ishikura
Text:Masafumi Yasuoka
Direction:Yoshimasa Hoshiba
【問い合わせ】
インテレプレ 03-6804-3861
バーニーズ ニューヨーク カスタマーセンター 0120-137-007
菅原靴店 019-651-4969
アルト エ デリット 052-253-7718
スローウエア ヴェネツィア丸の内店 03-6259-1691
オリエンタルシューズ 03-6804-3280
ベル&ロス 銀座ブティック 03-6264-3989