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LIFESTYLE 女たちの事件簿

「アイスの自販機を置けば、受験数が増えるハズ」ドンドン生徒が減る私立高。貧すれば貪する、「あまりにさもしい経営方針」

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杏美さんだけが悩んでいるわけではない。当然、上層部はもっと思い悩んでいるのだろう。
「ここ2、3年は特に迷走がひどくて……。まずは制服をオシャレにすれば志望者数が増えるのではないだろうかと、2年前に新しい制服を作りました。『多様性』にも対応できるようにと何パターンも作って組み合わせを自由にして、女子はパンツかスカートを選択できるようにもしたのです。ただ、上層部の思う『オシャレ』っていうのがどうもズレていたみたいで、在校生からはダサくなったと不評でした。そのうえ、保護者からは『何パターンもあると子どもがいくつも欲しがるので無駄にお金がかかる』というクレームの電話が何件か来ていました。残念ながら『制服がオシャレだからあの高校に行きたい』と思ってくれるような中学生はいなさそうですね……。」
苦笑いしている杏美さんは、新制服の案をいくつか提示されて自分が良いと思うものを上層部に伝えたそうだが、蓋を開けると全く違うものになっていたそうだ。
「私よりもっと若い教員たちも意見を聞かれたそうですが、『これが良いと思うと伝えたものとは全然違う制服になっていて驚いた。』とみんな言っていました。結局は上層部の校長や教頭たちが、自分たちの好みのものにしてしまったのでしょうね。あとはまあ、経費の問題などもあったのかもしれませんけど……。」

©Getty Images


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