【後編】「使用済み生理用品を漁られて……」娘への性犯罪を恐れ、再婚を迷うシンママの憂鬱。

「最初は娘が適当に捨てたのかと勘違いして、娘を叱ったんです。きちんと丸めてテープでしっかり止めて捨てなきゃダメじゃないのと。そうしたら、娘はそうしているし、そうしないと気持ち悪いから、毎回きっちり巻いてぎゅっと貼り付けてから捨てていると言うんですよ」

確かに、娘はきれい好きで几帳面な性格だ。しかし、ゴミ箱の中の使用済み生理用品には、ほとんど全てテープを解かれた痕跡があった。その後、再び巻き付けようとしたのかもしれないが、素材の性質上、再度しっかり貼り付けることができないので、どうしても開いてしまう。

「疑いたくなかったけれど、彼が見たのではないかと考え始めたら、もう止まりませんでした。彼氏はお兄さんが１人いるだけで女のきょうだいがいませんし、興味を持っちゃったのかな、とか。そう疑い出したら、彼という人がどういう人なのか、実はあまり知らないような気がして……」

タイミングを同じくして、彼が暮らすアパートで引っ越しの準備を手伝っていたとき、みずほは部屋のクローゼットで成人向けのビデオを発見したという。

「AVくらいはまあ仕方がないと思う方なのですが、題名に引っ掛かりましたね。JKとかベビーフェイスみたいなタイトルが結構な本数あって……疑心暗鬼になっている私の中では、もう完全にリンクですよね」

再婚まではカウントダウン状態だ。みずほは再婚したとしても、夫と別居して娘とは同居させないようにするべきか、そもそも再婚自体を思い留まるべきか、真剣に悩んでいる。