夫は週に2回、朝早くに南の実家へ出向き、一緒にウォーキングしようと母を誘った。筋肉も脂肪も激減してすぐに疲れてしまう母は歩くことを嫌った。夫はそんな母親に、嫌でも頑張らないと、自力で歩けなくなってしまうと熱心に説得したのだという。
そして夫の努力の甲斐あって不承不承歩き始めた母だが、最初は5分間のウォーキングもままならなかった。病院でリハビリを受けた程度では、推奨される30分以上の歩行に耐えることはまだまだ難しかった。
しかし、夫はここでも辛抱強さを発揮。すぐに業者に依頼して実家のリビングの壁に手すりを設置してもらい、ウォーキングができない時でも、テレビを見ながらゆっくりと踏み台昇降ができるようにプチリフォームを決行した。そうすることで、少しずつ母の筋力回復を促したというのだ。
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