しかし、高校2年の初夏になると不眠症状で何日も眠れない日が続いた。また、ストレス性の皮膚炎が全身にまで悪化してしまったことから痒みも引かず、理彩は一学期の成績を30番も落としてしまった。
「結果、理彩は自宅で過ごす時間はすべて勉強に充てるようにと親から一切の漫画や小説、携帯電話を没収されてしまったそうです」
10代の若者にとって、携帯電話が無いのは「死」と同じくらい残酷なことだった。
連絡手段を無くした理彩は、次第に仲間達から距離を置かれ、学校でも孤立するようになってしまったという。
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