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LIFESTYLE 女たちの事件簿

「貧しかった子供時代にできなかったことを...」37歳清掃員がスマホゲームで不倫落ち。「家庭がゲームオーバー」の残念な結末。

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不倫や浮気、DVにプチ風俗……。妻として、母として、ひとりの女性として社会生活を営み、穏やかに微笑んでいる彼女たちが密かに抱えている秘密とは? 夫やパートナーはもちろん、ごく近しい知人のみしか知らない、女たちの「裏の顔」をリサーチ。ほら、いまあなたの隣にいる女性も、もしかしたら……。

今や3組に1組の夫婦が離婚する時代。想像もできないような理由で家庭が崩壊するケースが後を絶たない。

今回取材した、東京都に住む清掃員の高峯康二(仮名 37)も、家庭崩壊の危機にいま直面している。

「妻や子どもたちには『大人のくせに』ってバカにされていますけど、スマホゲームにハマっているんです。ポケモンGOは僕のライフワークです。ポケモンはボクの人生。夢があるんです」

康二は母子家庭の貧しい家庭に育ったという。好きな漫画を買うことはもちろん、ゲームを買うなんて考えられなかった。同級生の遊びの話の輪に入れず、悔しく寂しい思いをした記憶がいまも消えない。

「親父は稼いだお金をすべてパチンコに注ぎ込むようなどうしようもない奴でした。酒を飲むとさらにひどくて、オレや母ちゃんは殴られたり、蹴られたりすることもしばしばで結構辛かったっすね」

母親は借金を返すために、朝から夜まで働き詰めだった。

「限界が訪れたんでしょうね。オレが中1、妹が5年生のときに夜逃げのようなカタチで親父から逃げました。その後も何度か、見つかって連れ戻されることを繰り返していましたが、高校に上がったタイミングで親父が忽然といなくなって、それ以来、会っていません」

康二は高校からバイトをして家計を支えた。妹を大学に行かせるのに必死だったという。

「妹はオレと違って勉強ができたんで。オレは高卒で仕事を転々としていましたが、この10年はごみ収集の仕事をしています」

32歳のとき、今の妻と出会い、結婚。すぐに娘が生まれた。

「こんなオレでもちゃんと生活できるんだなって。妻には感謝しています。いや、感謝しているつもりだったんですが...」

康二は酒もギャンブルもたばこもやらない。昼食は妻が作る弁当。お小遣いの2万円の使い道はなく、ある時までは貯まっていく一方だったという。

「でも5年前、スマホゲームに出会ってしまったんです。ゲーム会社って、テレビCMをよくやっているじゃないですか。暇な時になんとなくDLしたら、結構面白くて暇つぶしになる。それからは見事にハマって、中毒といってもいいぐらい、四六時中スマホをいじっている毎日です」

康二はこれまで欲しいものを簡単に手にすることのできない人生を送ってきた。しかし、今は違う。欲しいものを自分の力で手に入れることができる。少年自体の不遇に復讐していたのかもしれない。

ここ数年ハマっているのはポケモンGOだ。そこから漫画、カードゲーム、多種多様なグッズ…ポケモンの世界にどっぷりとはまっていったという。ポケモンを集めるために全国各地に遠征することもしばしばだ。

「楽しくてしょうがないんです。でも最近はもうひとつ楽しみがあって……」

康二はポケモンGOのイベントで知り合った女性と親密な関係になっているというのだ。

「チケット制のリアルイベントで出会いました。僕が住んでいる街からは、新幹線に乗らないと行けない距離でした。そこで知り合った人たちでLINEのグループを作り、情報交換をしていたんです。そのうち、20代のOLで、コスプレが趣味だと言う女の子と仲良くなってしまいました」

あるとき、彼女の家の近くにレアポケモンが出没するという話が持ち上がった。

「数人で待ち合わせる約束だったんですが、いろいろと都合がつかなくなって、結局彼女と2人で会うことになったんです」

レアポケモンを無事にゲットして、2人は近所の喫茶店でお茶をしたという。

「初めはポケモンの話をしていたんですが、オレが幼いころ、貧しかった話をぽろっとしたら、彼女がすごい食いついてきて。いろいろ話をしていくと彼女も本当に似た境遇だったみたいで、すっかり意気投合してしまったんです」

2人は居酒屋に場所を変え、話し込んだ。

「なんていうのかな。すごい安心感だったんです。大好きなポケモンの話もできて、昔の辛かった話も共有できる。まさにパズルのピースがぴったりハマったような感覚でしたね」

その夜、酔った康二は彼女の家に行くことになる。

「こじんまりとした部屋はポケモングッズで溢れていました。まさにボクにとっては理想の部屋。そんな夢のような空間で彼女を抱きました。ポケモンに囲まれていることで、背徳感と幸福感が入り混じり、なんとも言えない気分でした」

新幹線の終電ギリギリまで、康二は彼女の部屋にいて、何度も何度も愛し合ったという。

それからというもの康二はポケモンGOと同じくらい、いやそれ以上に彼女にのめり込んでいったという。

「お金もかかるし、家族の手前もあり、毎週会うというわけには行きません。でも会いたくて、会いたくて仕方がない。恋焦がれる、こんな感覚、オレ初めてなんです。妻のときはあちらからのアタックで付き合って、できちゃって結婚した感じだったんで」

危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏が言う。

「包丁やハサミと同じで、使いようによっては危害になるものはたくさんあります。普通の大人は自分を律してスマホゲームをただしく利用できますが、ごく一部の人はリテラシーや自制心がなく、課金中毒になって生活を破綻させてしまうようなことも珍しくありません」

☆年下との愛人との蜜愛に溺れる康二だが、そんな関係が長く続くはずもない。ゲームの世界から過酷な現実へ引き戻される「ゲームオーバー」な顛末を、次回では詳細にレポートする



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