【後編】セックス・リストカット、自傷する事で生を感じる子供たち ― 歌舞伎町に群がる未成年者の闇―

新宿駅で降りた美奈は「トー横広場」で、ピンク色の髪をした小柄な少女と落ち合い、しばらく広場で喋った後、区役所通りから遠くない雑居ビルの中の、あるボーイズバーに入った。 

その後は、我々が計画通り実行し、警察官が通報によりボーイズバー内に駆けつけた。警察官に連れられていく美奈の表情は、諦めと安堵が入り混じったようにも見えた。

数日後、美奈のSNSアカウントが、全て削除されている事を知った。両親からその後の報告はなかったが、美奈に両親の想いが通じたのだと信じたかった。

この依頼が無ければ、私は「トー横キッズ」のような10代の子供達が、どんな想いで夜を過ごしているのかを全く知らずにいたのかもしれない。ただ、これは氷山の一角であり、自分自身を傷付けることでしか生を感じられなくなってしまった子供達が、今も何処かで救われる方法を探し続けているはずだ。一方で、そのような子供たちを食い物にする連中がいることも、また現実なのだ。

私たちは、どうすれば、そのような子供たちを救えるのだろうか。

こころ　たまき

現在では探偵・調査業を必要とする分野は、個人だけではなく、企業等の組織、団体にまで急速に広がっております。
本コラムがきっかけとなって多くの皆様が探偵・調査業をより身近に感じてもらえることを願っております。

※ 現役探偵作家 こころたまき著
「浮気心と晴れた空 女探偵が贈るHuman Story」
上巻 https://amzn.to/3sCe5bP
下巻 https://amzn.to/32ofTuy

※ 弊社ホームページ
https://kodama-group.jp/
どうぞ宜しくお願い申し上げます。
創業:昭和23年
株式会社 児玉総合情報事務所
代表取締役 金澤秀則