【後編】エグい高騰。オール電化主婦の家族問題もぶり返した、電気代の値上げ問題。

「相変わらず、ワクチンの件は一点張りでしたが、私が会いに行くことは了承してくれました」

そして１年ぶりに両親の家に行ったはなえは、両親の変わりように驚くこととなる。

「人って１年でこんなに老けてしまうんだと怖くなりました。父はすっかり痩せてしまって、覇気がありません。

母は逆にストレスなのか太ってしまったようで、膝への負担が大きく、立ち上がるのも歩くのもやっと。意地を張っていないで会いにいけばよかったと本当に後悔しています」

両親は電気代が上がったことは知っていたものの、どうすることもできず、切り詰めて生活をしていたそうだ。

「体調が優れないこともあり、買い物にも頻繁に行けず、インスタントで過ごす日も多いようでした。

両親の家の電気代は７万円ほど。我が家よりは安いものの20万円ほどの年金で暮らす2人にとっては大打撃です。

今はまだ貯蓄があるようでしたがこの先３年、５年と電気代や物価が上がり続ければ、生活していけなくなる可能性も大きいと感じました」

老いた両親、そして迫り来る現実にはなえは呆然としたという。