ハンバーガーメニューボタン
FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
LIFESTYLE 女たちの事件簿

ブタと呼ばれる容姿でも...42歳の「自称オバさん」がモテまくる政治的理由。

無料会員をしていただくと、
記事をクリップできます

新規会員登録

それからは、ヨウコは支持者の中でも、イケメンだけを狙って行動するようになった。

「同性は鼻からどうでもいいし、ブサメンもスルー(笑)。支持者でイケメンって、案外女慣れしてない場合が多いから、こっちから積極的にいけば一発でした。私の場合、活動自体も熱心に行っていましたしね。デモやハンスト(ハンガーストライキ)、スピーチとか、いろいろなことを積極的にやってきましたよ」

その精力的な姿が魅力的だと、支持者内ではヨウコはモテモテだったそうなのだから、人生はわからない。

Yahoo! 配信用パラグラフ分割

©︎gettyimages

「大学も、生徒のみならず、講師にも党の支持者が多いところを選んで入学したので、最高の学校生活でしたね。それで、智樹と知り合ったんです。智樹は私以上に熱心な党の支持者。前々から私のスピーチ姿を見ることがあったらしく、私に憧れがあったみたいで。向こうから声をかけてきました。私としても、智樹は今までに見たことがないほどのイケメンだったので、文句なしに付き合いました」

しかし、さすがに智樹はヨウコの彼氏としてはイケメンすぎた。

「智樹のことを好きな人たちには、めちゃくちゃ妬まれて。『なんであんな豚が智樹さんと付き合えるんだろう』『智樹さん、何か脅されてるのかな?』とか、いろいろと陰口叩かれましたよ(笑)。中には直接、『どうやって口説いたの?』って聞いてくる人もいましたね。そのたびに『私が口説いたんじゃなくて、智樹から口説いてきたんだけど』って言い返してやりました」

ここまで話を聞いていると、ヨウコの自信に驚かされる。

「私に自信があるのは、支持している党が正しいことをしている、必ず政権をとれる、っていう自信があるからなんです。あっ、党は別に不倫を推進しているわけではないですよ?(笑)」

「私は大学を卒業したら、党の機関紙のイラストや文章を書く仕事に就きました。ようは、記者ですね。そうしたら、智樹は『ヨウコは素晴らしい。模範的な支持者だ』って、ますます私に夢中になりました。智樹も党関係の仕事に就きたかったようですが、党関係の仕事って、給料は安いんですよね。だから、智樹には普通に就職してもらいました」

そして、智樹が大学を卒業、新卒で働き出すとともに二人は結婚。


©︎gettyimages

「党の支持者の人間だけで結婚式を行いました。なにせ、お互いの両親が支持者じゃないですか。最後に『これからも〇×党で頑張るぞー!!』って智樹が宣言したら、家族はもちろん、参列者も感動で泣いていましたよ」

政党の支持者でもなんでもない人間からすると、信じがたい話だが、そんな世界もあるようだ。

「結婚してからも、もちろん活動は夫婦で続けました。とくに、智樹はいい成績を出していましたね。あっ、成績っていうのは、どれだけ支持者、いわば党員を集められたかっていうことです。智樹はイケメンだから、智樹目当てで党員になる人がいまだにいますよ」

私という妻がいるのに、馬鹿みたいですよね、とヨウコは笑った。

「私も積極的に活動はしていたんですが、結婚してからすぐに妊娠して。今は四人、子どもがいます。私、かなり妊娠しやすい体質みたいです。さすがに、昔に比べたら活動量は減りましたね」

一人も妊娠・出産できずに苦しんでいる家庭がたくさんある中、ヨウコの家庭は四人も子どもを授かったという。大きなお世話かもしれないが、家計は苦しくないのだろうか。

「全然苦しくないですね! 『党の活動がしたいから』って言えば、お互いの両親は、いくらでもお金を出してくれますから。それに幸い、智樹も、会社でそれなりの役職なんですよ」

智樹は、変わらずヨウコを愛してくれてもいるという。実に恵まれた生活だ。それでもなぜ、不倫をしてしまうのだろうか。

ヨウコの心の闇は、次回で詳細にレポートする。



RANKING

1
2
3
4
5
1
2
3
4
5