沈黙を破ったのは、香の方だった。
突然、これまで聞いた事の無いような、甲高い声で笑い出したのだ。
「キャハハハ!!バレちゃったね」
「実は私、昼間はOLだけど、夜はキャバで働いてるの」
「犬とか猫とか全然好きでもなんでもないんだけど、お客さんからもらうの。なんでかわかる?」
浩二は、突然饒舌になった彼女に圧倒され、黙ってしまう。
「キャバでお客さんにプレゼントしてもらうには、犬や猫が一番いいの。だって、この子達商品なんだもん」
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