岡山県・児島発、ファクトリー生まれのデニムブランドが、下北沢でポップアップショップをオープン

世界的なデニムの生産地として知られる岡山県倉敷市児島に拠点を構えるデニム縫製工場のナイスコーポレーションが、自社のオリジナルデニムブランドNC PRODUCTS（NC プロダクツ）を発表。

国内外のメゾンやアパレルブランドが求めるデニムを形にしてきた同社の技術を活かした、穿き心地にとことんこだわったベーシックボトムをはじめ、工場から発生するハギレ・残反を活用したインテリアアイテムも発売。1月19日（木）から東京・下北沢でポップアップショップを開催します。

これまで以上にものづくりの現場で求められる、社会的価値の創造

デニム縫製工場のナイスコーポレーションは、「時代とともに、縫製工場に求められるスタイル、フォルム、仕上げなどはめまぐるしく変化し、近年では環境配慮などへの対応も求められるようになりました。そうした背景から、これまで以上に社会的価値の創造がものづくりの現場でも求められています」と言います。

そういう背景から生まれた「NC PRODUCTS」は、社名を引用したブランド名。本来廃棄するはずだった自社の裁断くずから生まれた再生繊維を用いたデニム生地を使い、縫製工場だからこそできる受注生産制による適切な製造量を実現。また、残反を用いたライフスタイルプロダクツに取り組むことで、持続可能性あるものづくりにも目を向けます。

無数のデニムが織りなしてきた歴史を踏まえたベーシックな形を提案

NC PRODUCTSの「BASIC LINE」は、これまでの技術的な研鑽と試行錯誤が生み出したスタンダードなデニム。量産されるデニムは縫製作業を単純化するため、多くが直線的な縫い方を採用しますが、ベーシックラインではスラックスなどに見られる立体的な縫い方を採用。同じように通常は直線的なウエストベルトも曲線的にカットし、縫製することで、立体的なヒップラインにフィットするデニムを実現します。

また、ベルトループは下部をウエストベルトに挟み込んで縫い、ポケットはリベットを省略した代わりに閂（かんぬき）止めで強度を高めるなど、縫製工場だからこその工程にこだわりが見られます。

手数を惜しまずに履き心地を一から考えた贅沢なジーンズが、NC PRODUCTSのスタンダードなデニムです。

現代アーティスト山口歴氏とコラボレーションしたSPECIAL EDITION

新しいデニムパンツの可能性を探る「SPECIAL EDITION」第1回は、ニューヨーク・ブルックリンを活動拠点とする現代アーティスト山口歴氏を招いてコラボレーション。

2007年に渡米した山口氏は「ブラッシュ・ストローク」にフォーカスした作風で知られ、多色の絵具の筆致を貼り合わせる独自の手法「カット＆ペースト」とその色彩感覚が国内外で高く評価されています。

「SPECIAL EDITION」は、全身を用いて制作に挑む山口氏をサポートするワークパンツスタイルのデニムパンツで、実際の制作現場で使用されペイントされた一着を特別に販売予定。さらに今後は無地の同型製品を発売する予定です。

さらに、製造過程で生まれる残反をパッチワークで繋ぐことによってデニムによるライフスタイルプロダクツとなる「PATCHWORK LINE」も展開。縫製技術を応用し、端部を美しく仕上げ、精巧な接合部を実現したクッション（9900円）とラグ（2万2000円）を販売します。

長く愛することで風合いが増していくデニム――デニム縫製工場がこれまでに培ってきた知識、経験、技術と向き合って描き出すデニムは、さまざまなサービスやオプションで長期的に付き合えて、何度でもリペアできるサービスを用意。受注分生産制による無駄も省いて、新しい形でデニムを届けます。

ポップアップショップでは、実際に工場で縫製に携わるプロフェッショナルスタッフがプロダクトを紹介し販売。会場では試着ができ穿き心地が体験できます。

NC PRODUCTSポップアップショップ
会場：（tefu）lounge 2F studio
東京都世田谷区北沢2-21-22
※小田急線下北沢駅南西改札口から徒歩0分
会期：2023年1月19日（木）～22日（日）
会場時間：1月19日（木）14:00～20:00
1月20日（金）11:00～20:00
1月21日（土）11:00～18:00
1月22日（日）11:00～18:00
※決済はEC サイト経由、クレジットカードのみの取り扱い
https://ncproducts.jp（1月19日オープン予定）

【問い合わせ】
ナイスコーポレーション
https://www.nicecorporation.jp/