カンテレへの恨み節を矢継ぎ早に語る、上沼恵美子がヤバいっ!
今週、TVerで観て欲しい番組はコレだ!
『アウト×デラックス』(フジテレビ)
9ヶ月ぶりに年末特番として“復活”した『アウト×デラックス』(フジテレビ)。

スタジオには、司会の矢部浩之、マツコ・デラックスはもちろん、「アウト軍団」隊長の山里亮太はじめ、加藤一二三、栗原類、戦慄かなの、塚田僚一(A.B.C-Z)、遠野なぎこ、ミラクルひかる、アレン、大鶴義丹、横川尚隆らお馴染みのメンツが総出演。時折、不規則発言を挟み込む柿沼しのぶや山下恵司も変わらず出演。これまでどおりの光景は妙な居心地の良さを感じさせた。
今回の目玉ゲストは なんといっても「西の女帝」上沼恵美子だ。

マツコとは、実に約13年ぶりの対面。そして意外にも矢部とは初共演だという。
上沼は、上川隆也とマツコの大ファンだと語り始めると、「この世の中にはマツコさんが絶対必要なんです」「きれいな顔のアホが嫌い」などと、もう止まらない。
そんなマシンガントークを聞きながら「大晦日、今から上沼さんの一人語り3時間できない?」とマツコが提案するほど。実際、マツコは以前、上沼の番組に出演した際、「あれだけ自分が振られるまで一言もしゃべらなかったことはない」と回想する。それは決して悪い意味で言っているのではなく、「これを乱しちゃいけないって思ったの。ホントに上沼さんが最後にボンって言うまでストーリーが見えるから、あたしの一言が入ってしまうことで最後の観客の人が喜ぶ大爆笑にいかなくなっちゃうと思うと怖くて」と。
上沼は「それを途中でパッと取る方がいるんですよ。全部上沼が持ってくから、お前、司会者のくせにゲストのことも聞かんと喋ってと。そこで『上沼さん』って言ったら、絶対止まりますやんか。実際に取れる爆笑の4分の1になるわけですよ。マツコさんが、ここは口挟んだらいかんなあって思うのはプロの目だと思う。だからご自分でもできるわけ」と、マツコの見極めを絶賛する。
認めあった2人の対話は とても心地いい。
さらに上沼は、「あんたは もう終わりましたよ」と言われた年だと、レギュラー番組を打ち切ったカンテレへの恨み節を矢継ぎ早に語り始める。言うまでもなく、カンテレはフジテレビ系の局。そこでガチのカンテレ批判をまくしたてるのは、怖いものなしの上沼ならでは。
その後もペットロスの話や、夫との関係など常に笑わせる鉄板トークが続く。
マツコが「テレビ局の人は勘違いしてるけど、年齢がいった演者だからって若い人が面白がらないことはない」というのは、まさに。その圧倒的話術は必見だ。
「最後に自慢させてもらって…」と言うと すかさず矢部が「ずっとですよ」と、口を挟む。「どういうことですか?」と上沼が尋ねると、代わりにマツコが答える。「あたし物心ついてテレビ見たときからずっと上沼さんは自慢してます(笑)」
「西成の歌姫」と呼ばれるジャズシンガー・坂田佳子が登場!
9ヶ月ぶりに年末特番として“復活”した『アウト×デラックス』(フジテレビ)では上沼恵美子と勝るとも劣らない強烈な「アウト」な女性がもうひとり登場した。
「西成の歌姫」と呼ばれるジャズシンガー・坂田佳子である。
スタジオに入ってくるなり、「おい! オラァ、なんで被っとるんやぁ! コラァ!」と、少し似た色合いと素材の衣装を着た出演者にハイテンションで絡んでいく。
「登場、フワちゃんと一緒やん!」と、矢部。
散々暴れたあと、しんみりとマツコの「面倒見てあげたい」「最期を看取りたい」、それぐらいマツコが大好きだと語るのだ。マツコは苦笑いしつつ言う。「あたしね、こういう人からは愛されるのよ」