日菜子さんは高校の同級生と偶然再会したことをきっかけに、新しい感情に目覚めていく。
「たまたま近所のスーパーで再会した高校時代の同級生が『反対を押し切って先生と結婚とかカッコいいね』って言ってくれて、高校の時は挨拶くらいしかしたことのなかった女子なんですけど、連絡先を交換して、ご飯を食べに言ったりお茶をしたりするようになりました。彼女は幼稚園の先生になっていて、『女ばっかりの職場だから出会いがなくってさあ。私も日菜子ちゃんみたいに高校で捕まえておけばよかったわ』って言うのが口癖。でも、結構頻繁に合コンとかでお相手を探そうとしていて、先週どうしても女子のメンツが足りないからって、私を合コンに呼んでくれたんです」
日菜子さんは結婚していることを隠して、合コンに参加した。娘の面倒は、彼女の両親が喜んでみてくれる。夫は部活の遠征について旅行に出ているので帰ってこない。ドキドキしながらむかった彼女は、自分と同世代の男性たちに当たり前のようにちやほやされる時間に戸惑いながらも陶酔した。
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