女性が用事を済ませると、病院に向かう車中で女性は2人の年齢や関係を聞いた。素直に答える理菜に、女性は話す。
「私にもあなたたちと同じくらいの子どもがいるから、無理はさせたくないわ。むし ろ、あなたたちの姿を見て、応援したいと思った。」
理菜は泣きそうになった。それでも「必要な治療はこちらで責任持ちますので……。本当に申し訳ありませんでした」と謝った。
病院から女性の自宅に送り届け、別れ際に理菜は、「次の休みが日曜日なので、お見舞いとバイクの修理についてご相談させてください。」
と伝えた。女性は笑って頷いてくれた。女性への感謝でいっぱいになる一方で、ろくに謝りもしない裕也に苛立ちと不信感が募る。そして、約束の日曜日。
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