「叔母さんに『あなたたち、弟夫婦の新築祝いも出さないの?さすがに1万円は包んであげたら?』と言われたんです。お義母さん、美智子はケチでお祝いの気持ちもない冷酷なヤツだってウラで愚痴ってたようです。あんたにだけはケチって言われたくない!って心の中で叫びましたね。夫も自分の両親には呆れてました」
それから美智子がストレスで体調を崩したのをきっかけに、同居は解消。
息子の校区も考えて、実家から徒歩15分の分譲マンションを購入した。
ストレスの無い平凡な日々を過ごしていたが、マンション購入から1年後、夫の名古屋転勤が決まった。
「転勤したら年収アップするし、夫の会社はホワイトで月に2回は帰ってこれるし、長期休暇もあるので単身赴任を選びました。息子は小学校低学年で手もかからなくなり、家事は私と息子の2人分でラク。連休は名古屋に遊びに行ったりして、なかなか楽しかったです」
そんな生活を10年過ごしたある冬のこと、突然義父が癌を患い入院したのだった。
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