愛の形は様々であるが、極端な例ももちろんある。今回もFORZA STYLE「ライフ取材班」がお届けする。
「セックスはしたいけどパートナーはいらないんです」
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そう語るのは都内でOLをしている、38歳の美優だ。彼女はいわゆるバリキャリで、生活は安定しているという。遅くまで仕事に励み、夕食はちょっぴり高くておいしいものしか食べない。そんな生活に、パートナーとしての男性は必要ないのだと美優は微笑む。
©Getty Images「男性って、セックスをしたいと思ったらいろいろ大変でしょ？ ごはんを食べてお酒を飲んで、それからホテル……みたいなお決まりの流れがあるじゃないですか。
でも女性が本気でセックスしたいと思ったらいつでもできるんです」
美優は艶やかな髪をかきあげながら、朗らかに笑った。
「女は20代に限るとか、35オーバーの婚活は地獄だとかよく言いますよね。でもそれってあくまでも本気で付き合うパートナーの話なんですよ。
セックスの相手だったら、アラフォーだって余裕で需要があるんです」
美優が一戦を交えたという男性の年齢層は幅広い。下は10代で上は60代だ。
「東京って、たくさん人がいるでしょ？ 相手はいくらでもみつかるんですよ。一番楽なのはマッチングアプリかな。空いてる時間にちゃちゃっとやっちゃえます（笑）。
それからSNSもおいしいですよ。変な人もいますが、社会的地位が高い人や本名を出しちゃってる人はおかしなこともできませんし。ちょっと危ないけど会社の中も狙い目です」
寂しくないのかときくと、美優は目を丸くして笑った。
「ないないない（笑）。夫も彼氏もどうせ面倒になるだけですから。
私は体の相性さえ合えばそれでいいんです。なんなら相性が悪くても、したいときにできればそれでいいんですよ。仕事が忙しいときは、ストレスが溜まって昂ってしまうので、土日にダブルヘッダーで遊ぶこともありますよ」
まるで覚えての男子高校生のような口ぶりだが、最近美優のような女性は増えていると言う。男女関係のトラブルに詳しい、危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏が言う。
「女性の肉食化が叫ばれますが、私が感じる実態はそれよりさらに進んでいます。マッチングアプリが、彼女たちの隠されていた欲望を解き放つツールになりました。ツイッターの裏アカウントで、男漁りをする女性も少なくありません。というか、我々の想像よりはるかに多いんです。その一方で恋愛経験のまったくない女性の数も増えている。二極化が進んでいると感じます」
とはいえ美優がこの境地に至るまでには紆余曲折があったと、妖艶に笑う。
Text：女の事件簿調査チーム
