＜後編＞イジメ、男の奪い合い...密かなブーム「バレエ教室の生々しすぎる事件簿」

「結婚相手としてもイマイチだし、優菜先生ならもっと有名な方と踊ったり付き合ったりできるわ」

Aさんは、優菜さんがやんわり否定しても、Aさんは聞く耳を全く持たなかった。

「変な噂は広まりますし、勝手にイマイチだって言われた男性パートナーは怒りだすし、もう大変でした。でも、強くは言えないんです。レッスンには熱心ですし、バレエがすごく好きなんだろうなってことは伝わってきます。」

優菜さんには「日本のバレエをもっと多くの人にとって身近なものにしたい」という夢がある。

「私の夢を叶えるためには、Aさんのようにバレエにのめりこんでくださる方の存在は欠かせません。ただ、揉め事は本当に多いですね。私は女性なので揉め事もこの程度で済んでいますが、男性ダンサーのレッスンは、大人の女性同士がつかみ合いのケンカをすることもあるそうです」

年配相手に細心の注意を払う日々は、ロシアでの猛特訓の日々よりも「ハード」である。

Text：FORZA STYLE