バンダナが斜めに色分けされ、こちらはブルーとグリーンのバイカラーで構成されています。
カレ70という、70cm四方のもあるんですが、メンズだと少し仰々しい。この55cmなら、首にサラッとひと巻きするだけで、結構暖かい。
昔から、「首」「手首」「足首」の3つの首を温めると良いと言われるのは、動脈(血流の多い血管)が皮膚の近くを走っているから。この血流が多い部分が温まると 効率よく全身の血液が温まり、指先やつま先など冷えやすい末端にも温かい血液が流れて温まってくるわけです。
夏場は汗をかくので すぐ洗えるコットンが重宝しましたが、暖をとることを考えたらシルクが最適だし、肌触りも抜群!
で、こんな風にバイカラーになってると、巻き方次第で見える部分が変わるから1粒で3〜4通り楽しめますし、日中の暖かいときは折り畳んでお尻のポケットにでも挿しとけば、邪魔にもならないし、アクセントにもなってくれます。
ちなみに、使われているのは エルメスで昔から愛されている「GRAND MANEGE(グラン・マネージュ)」という、伝統ある乗馬学校の"大調教術"が由来の柄で、馬勒(ばろく)や鐙(あぶみ)など馬具、バラ結びの織物などが描かれているんですが、往年のものは色使いが派手で男性には使いづらかった…。
ところが、これも以前書きましたが、現在アーティスティック ・ディレクターをつとめるナデージュ・ヴァンへ=シビュルスキーの手腕なのか、バンダナ柄としてワントーンにアレンジさせてくれたおかげで、オトコでもトキメク感じに仕上がっています。
というわけで、他のバンダナに比べたら多少値は張りましたが、すでに元は取れている気も。
現在店頭にて扱いがあるのかは不明ですが、セカンドハンドマーケットを探せば、状態の良いものもあるっぽいので、気になった方はぜひ。
Photo:Shimpei Suzuki
Text:Ryutaro Yanaka