前回、わたくしこと中古車記者歴25年の伊達軍曹が初参加したロケでは、埼玉県の中古アルピナ専門店「アウトグランツ」にてアルピナB6 2.8/2リムジンという、1990年代初頭のアルピナ史に燦然と輝く希少名車の取材および試乗を行いました。それだけでもお腹いっぱいというか嬉しすぎる経験だったわけですが、アウトグランツさんには“さらなる隠し玉”が在庫されていました。
その隠し玉とは、1986年式のアルピナ B10 3.5クーペ。1980年代に「世界一美しいクーペ!」と称された初代BMW 6シリーズを、西ドイツ(当時)のアルピナ・ブルカルト・ボーフェンジーペン社がさらに美しく、さらに珠玉の走りを堪能できる状態に仕立て直したスーパーラグジュアリークーペであります。
資料によれば、アルピナ B10 3.5クーペは全部でたったの44台しか製造されなかったとのこと。そのため中古車記者歴25年の不肖わたくしであっても、この車は写真でしか見たことがなく、実物を見るのはこれが初めて。ましてや試乗なんかしたことがあるはずもなし。
搭載エンジンは最高出力245psの3.5L直6 SOHCで、カタログによれば0-100lm/h加速は6.9秒をマークしたそうですが、そんな細かいことはもはやどうでもいいです!
全世界でわずか44台のみが製造され、たぶんお金持ちの誰かによって約36年間、大切に保管されてきたウルトラスーパーラグジュアリークーペの運転席に座ってみたとき、不肖わたくしは何を思うのでしょうか? そしてそこから何が見えるのでしょうか?
そのあたりを楽しみに、アルピナ B10 3.5クーペの取材に向かいたいと思います。敬礼。
※そんなアルピナB10 3.5クーペの試乗シーンや内外装を収めた動画もありますので、ぜひご覧ください。
Text:Gunsou DATE
Video:Yoshihide Shoshima
Video Edit::Airi Harumi
Direction:Takashi Ogiyama
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