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LIFESTYLE 柔術女将のお悩み相談

老害のせいで会社に行くのが鬱。柔術女将の人生相談。

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さて、そんな言葉が持つ弊害に惑わされて、律儀に苦しんでいるということですが、これって誰も悪くないんですよね。

「所変われば品変わる」ともいいますが、立場が変われば考えも行動も違うのは当たり前。

ですから、上司と部下では、お互い常に見えている景色が違うものです。

その景色というのは、自分がその立場になって初めて理解できるものだと思います。


©︎gettyimages

お給料を払って人を雇う側なのか、お給料をいただいて雇われる側なのか。

部下を管理する側なのか、上司に管理される側なのか。

または、上司の上に、もっと地位の高い上司がいて、全てはそのトップの人間の方針なのか。

我々が組織に属する限り、上司と自分との間に常に物の見え方のギャップがあるのが普通だと、認識していたほうが気楽かもしれません。

そして、一概に直属の上司の方針が、上司の考えではない場合があることも理解していたほうが良いです。

また、自分が上司の立場で、「老害」と言って部下に毛嫌いされてしまうのは、昔には一般的だった考え方を、そのまま押し付けてしまうのが一つの原因かもしれませんね。

それは、自分が世代交代した時にも、同じことが起こると思います。

コロナ禍というのは、人間に「考える時間」を与えました。

コロナ前の日常生活は走る様に過ぎていき、「今までの当たり前」を深く考える時間など無かったと思います。

それが、コロナ禍になり、人間が生きることに真剣に目を向けたことで、今までの当たり前と呼ばれるあれこれが、本当に正しいものなのかと、違和感を持つ人が増えました。

上司も上司で、部下が抱いた疑問を、いちいち確認して見定めているわけではなく、「上司の上司に言われたから正しい」とか、「昔からそういうルールだからこうだ」とか。

頭で考えずに、最初から反射的に決めつけてしまっている節があるので、「古臭い」と一蹴され、ついていけなくなる部下が出てきているのも事実かなと思います。



本来は、「故きを温ねて新しきを知る」ではないですが、お互いが歩み寄り、より良い世界を目指すことが理想ですが、会社が大きく成り過ぎると、それすら難しい組織が多いかもしれませんね。




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