スポーティ一辺倒じゃなく、都会的洗練さが主題
毎度ご好評を頂いています「干場編集長のスタイルクリニック」略して【スタクリ】。
第11回目となる今回は、ポロシャツのご紹介です。いまやビジネスでもおなじみとなった夏アイテムですが、一方で永遠のオジサンアイテムという呼び声も・・・。干場編集長、その辺りどうなんですかね?
「オジサン見えしてしまう・・・うん、まあ否めないですね」
と、いきなり今回の企画を台ナシにしかねない発言! 連載開始以来、初めて訪れた難題ということか?
「いやいや、普通に着ちゃったらって話ですよ。ポロシャツ自体の選び方、そして着こなし方によって、もちろんオジサン感を払拭可能です!」
干場編集長によれば、いかにアーバンでスタイリッシュに見せるかがポイントだそう。
「ポロシャツの選び方として、無地単色が鉄板です。派手な色はどうしてもスポーティさや、ともすればポップに見えてしまいがち。柄も横縞のボーダーは、オジサン感が出るので初心者は手を出さないほうが無難かな。特に多色使いのボーダーはやめるべし。選ぶべきは、ブラック・ネイビー・ホワイトの3色ですね」
ビズポロとして定番のグレーが入っていないのが意外ですが、そこには確固たる理由がありました。
「グレーは確かにアーバンでスタイリッシュに見える色ではあるんですが、夏のトップスとしては汗染みが目立つんですよね。最近は染みにならないグレーもありますが、そうでない場合は避けたほうが無難です」
色の次は、生地感が大事になってくるとか。
「大人が着るなら、断然ニットです。定番の鹿の子と比べると、スポーティさが抑えられてエレガントな雰囲気になります。で、この時ポイントとなるが腕。ゆとりがあるよりも、パツパツになるぐらいの方が断然カッコいいんです」
昨今オーバーサイズが人気ですが、ニットポロにおいてはジャストフィットが良いみたいです。
「イメージとして一番わかりやすいのは、映画「007」シリーズのダニエル・クレイグ。つまり、ポロシャツをオジサンに見せないためには、カラダも鍛えておきましょうってことです」
もちろん、すぐにはムキムキにはなれませんが、それも着こなしで解決できるみたいなので、続きをご参考あれ!
「干場編集長のスタイルクリニック」はYouTubeとの連動企画になっています。動画でさらに詳しく解説しているので、そちらも是非チェックを!
30/70 トレンタセッタンタ
ダークカラーでアーバンスポーツを目指すべき
パンツ1万5950円※9月中旬発売/クロスクローゼット、サングラス2万3980円/レイバン(ルックスオティカジャパン カスタマーサービス)、ネックレス7万4800円/フィクサー(アルト エ デリット)、時計46万2000円/クエルボ・イ・ソブリノス(ムラキ)
干場流スタイリング術における不文律といえば、ダークトーン揃え。それはポロシャツにおいても有効です。
「ダークトーンのメリットは、全体がシャープに見えること。それは、スポーティが転じてラフに見えがちなポロシャツコーデにおいては、特に有効です。今回は、黒のニットポロにナイロンのスラックスを合わせてみました。ナイロンでも、ダークトーンならスポーティ過ぎないでしょ? そして足元はスニーカーで軽快に。都会的に見せたいからと言ってローファーを合わせると、せっかくのポロシャツのスポーティさがまるで損なわれてしまうので」
スポーティになり過ぎないと言っても、スポーティさをまるでなくすとそもそもポロシャツの意味がなし。その辺りのバランスが重要ってことです。