しかし、"買わなかった後悔"は "買った後悔"の数倍タチが悪いんで、結果清水ダイブしてしまったわけです。
それで気が付きゃ、18年目に突入。シーズンが限られる履物とは言え、かなり履いてきましたし、かかとのラバーは何度か張り替えるほど。
アウトソールも真っ黒だったんですが、だいぶ剥げて地の色が のぞいてしまっています。
6万円という価格はサンダルにしては かなり高額だったんですが、振り返ってみると きっと元は取れてるし、このサンダルに刻まれた夏の思い出だって結構ある。
シルヴァノ・ラッタンジが選んだ革ですから、いま手に入れようとすると もっと高額か、もしくは手に入れること自体が困難になってるかも。
となると、これからも修理を重ねて、30年40年と履いていけたら良いなと思ってます。
その頃には着流しなんかで つっかけて、フラッと蕎麦屋の暖簾くぐって、海苔と板わさなんかアテに日本酒飲ったりして…。
その方が 圧倒的に似合いそうだな。
Photo:Shimpei Suzuki
Text:Ryutaro Yanaka
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