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具体的な施術について聞くと、特注のベッドに横たわった由紀さんに対して、隕石などのストーンを当て、波動を元に戻してチャクラから宇宙エネルギーを入れていくという。
「私の子宮と地球のコアの部分を結び付けて、そこからエネルギーを吸わせるようにしてくれるんです。これを行うと、体がポカポカと温かくなってきます」
その後、女性性を豊かに広げるメディテーション(瞑想)を一緒に行うという。瞑想の中には、肉体的な接触も含まれていることがわかった。
「先生が私の体を癒してくれるから、結婚生活が耐えられるんだと思っています。決して安くはない金額ですが、私にとっては必要経費だと思っています」
施術の間、先生は、由紀さんを優しく抱きしめながら、「探している人生のかけらはなに?」などの質問を投げかけてくるという。
「そんな質問をされたことがないので、最初は驚きましたが、何度も問いかけられるうちに、人は“人生のかけら”を探して生きているんだと気づいたのです。何度も聞くってことは私のことを真剣に考えてくれているってことでしょ? 先生は、私の体を癒すだけでなく、私を理解しようとしてくれるんだと感動したんです」
大きな手のひらで、頭を撫でながら、「これまでずっと頑張ってきてえらかったね」や「ひとりで生きてきて、つらかったね。でもこれからは僕がいるから大丈夫」などの言葉をかけてくれるという。
「どんなに頑張っても感謝されたり、評価されることがなかったので、心のマッサージをしてもらっている気分です。気持ちがいいのにボロボロ涙が出てきてしまう。人前で泣くなんて恥ずかしいことなのに、止められないんです。でもそんな私を先生は受け止めてくれる。心も体も解放されて結ばれると、子宮から宇宙へと一直線の道筋ができているような気がするんです。この人の子供が産みたいと真剣に思いました」