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ハンドル握れば、ハリウッドセレブの気分!レクサスLX試乗レポ。

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ところで、”600“というネーミングですが、これには2つの理由があるようです。ひとつはLX570からの進化。もうひとつは6リッタークラスの自然吸気ガソリンエンジンと同等、もしくはそれ以上のパワーを発揮することです。アメリカ人は大きな数字が好きなので、そこでのウケ狙いもあるでしょう。最高出力は415ps、最大トルクは650Nmとなります。ちなみに、LX570は最高出力377psでした。

では見た目はどう変わったのかですが、フロントグリルに関しては特に目新しさはありません。アイコンとなるスピンドルグリルは継承されます。グリルの形状が少し変化したのと内側のデザインが横方向のルーバーになったのが新型の特徴です。ただ、ランクルにGRが追加されたように、LX600に“OFFROAD”なるグレードが加わったことで、少しばかり趣を変えます。スタンダードではルーバーがメッキなのに対し、オフロードは光沢のあるブラックに塗られました。この辺は流行りかな。ワイルドさが助長して、いい感じです。

フロントに対してリアエンドは印象を大きく変えます。ランクルに準じるといえばそれまでですが、リアピラーの角度が変わったことでこれまでよりスポーティになりました。それにコンビネーションランプもオールニュー。ここにレクサスファミリーの最新デザインを取り入れることで、モダンさがアップします。ここはランクルよりも正直かっこいい。

内装にもバッチリ手が入っています。デジタル化されたインターフェイスとレクサスならではの高級感がマッチして、ヨーロッパの高級SUVと遜色ない仕上がり。まぁ、ここはラグジュアリーブランドとしては勝負のしどころですから当然ですね。お見事です。

さて、肝心の走りですが、前述した通りここが今回の目玉であることは間違いありません。スタートから滑らかに動き出し、そのままスーッと加速していきます。アクセルをジェントルに踏む領域では高級サルーンといった感触でした。これはコンピューターのセッティングによるものですが、明らかにランクルとは性格が違います。言うなれば、レクサスとしての味付けですね。

乗り心地もそう。LX570から進化させた高圧ガスを使ったサスペンション機構がSUVであることを忘れさせる乗り味を作ります。特に高速道路での滑走はレクサスそのもの。キャビンは常にフラットで、段差はバネ下で処理してくれます。これならリアシートも相当よさそう。そういえば、4人乗り仕様の“EXECUTIVE”の助手席側後席にはユニークな機構が付いていました。スイッチを押すと助手席が前方に移動し、バックレストが最大48度までリクライニングするんです。コレ、ちょっと不思議な感覚……。

いずれにせよ、新型LX600には非日常がたくさん詰まっていました。ヨーロピアンSUVもいいですがね、大型SUVをお探しの方は要チェックです!



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