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CAR Dr.ノリシゲの妄想ドライブ

待ちきれない!レクサスの完全電気自動車、いまわかっている全情報!

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説明しよう! 妄想ドライブとはヴェテラン モータージャーナリスト・ノリシゲセイイチが「このクルマにのったら、こんなことをしたい。こんなところに行きたい。この街道でぶっ飛ばしてチャンネーとこんなことがしたい!」と妄想の世界に遊ぶ気絶コラムである!

BEVの普及に貢献するラグジュアリーブランド

レクサスの最新ニュースといえば、2022年2月1日に発表された『LEXUS、2021年の全世界販売実績を公表』というコーポレート的発信です。既に多くの方がこのニュースに触れているでしょうから詳細を省きますが、ザックリいうと「2021年は2019年並みに回復した」という内容です。念のため過去のデータを含め明記します。

●レクサス全世界販売実績
2019年1~12月:765,330台(2018年比 110%)
2020年1~12月:718,715台(2019年比 94%)
2021年1~12月:760,012台(2020年比 106%)

●レクサス主要地域別販売実績<2019年 / 2020年 / 2021年の順>
北米:約32.5万台(100%)/ 29.7万台(91%)/ 33.2万台(112%)
中国:約20.2万台(125%)/ 22.5万台(111%)/ 22.7万台(101%)
欧州:約8.7万台(114%)/ 7.1万台(81%)/ 7.2万台(102%)
日本:約6.2万台(113%)/ 4.9万台(79%)/ 5.1万台(104%)
中近東:約3.2万台(108%)/ 2.7万台(82%)/ 2.8万台(103%)
東アジア:約3.4万台(108%)/ 3.2万台(92%)/ 3.0万台(95%)
※( )内は前年比

資材不足による生産ラインの停止を考慮すれば上出来の印象。新年を迎えてもこの憂慮すべき状況は変わりませんが、それでも自動車業界は前に進むしかありません。

「みんな大変だな~」と思いつつ、このニュースを締めくくる佐藤恒治さん(レクサスの親分)のコメントに目が留まります。なんと、“BEVのRZは今春発売”と明言しているじゃありませんか! 

暦の上で春ということは、3月~5月中の発売を意味します。既に事前商談のアプローチがあるのでは? と旧知のレクサス乗りに聞くと「RZ?案内ないよ」でした。ということは、早くて4月。もし5月ならGW明けという可能性が濃厚か?

『レクサスRZ』がイの一番に欲しい! という方は、発売カウントダウン状態にあるいま、ブツヨク成就に向けた準備を早急に整えなければなりません。いまのところ、ディメンションやパフォーマンス、グレード構成など詳細はわかりませんが、『トヨタbZ4X』と共通項が多いので、まずはサイズ感など妄想の肥やしになりそうなデータを集めてみました。

【TOYOTA bZ4X】(プロトタイプ)
ボディサイズ:全長4690×全幅1860×全高1650mm
ホイールベース:2850mm
車両重量:FWD 1920(2195)kg / 4WD 2005(2275)kg

【LEXUS NX】
ボディサイズ:全長4660×全幅1865×全高1660mm
ホイールベース:2690mm
車両重量:1620-2010kg

【LEXUS RX】(3列シートの450hLを除く)
ボディサイズ:全長4890×全幅1895×全高1710mm
ホイールベース:2900mm
車両重量:1930-2140kg

『レクサスRZ』が『トヨタbZ4X』とプラットフォームやパワートレインを共用すると仮定すれば、RZの車体の大きさはNXと比較して、ほぼイーブンであることがわかります。ただし、フロア下にバッテリーを搭載する分だけ前後ホイールの間隔は長く、側面からRZを見るとNXより大きく見えるかもしれません。

いや、むしろ上級モデルのRXに近い車格を感じる可能性大! 後部ドア上面を跳ね上げたデザインもRXに似ています。妄想的イメージをまとめると、クルマの大きさはNX級、発するオーラ(車格)はRXに限りなく近いという感じです。

レクサスBEV(SUV)の源流となる超絶イケてるコンセプトカー、『LF-Z Electrified』との親近感も十分です。デザインスケッチがカッコよくても量産プロダクトがかけ離れていては台無しです。もう少しラグジュアリーな大人テイストが備わっていればとも思いますが、RZに続くラージSUVが控えています。

この先、新世代レクサスのBEVは、RZよりもう少し大きいSUV、スポーツカーやセダンと続きます。実際の発売順は示されていませんが、少なくともRZを含めて4モデルは間違いなく売り出されるでしょう。

「トヨタはBEVで出遅れた」などという記事も目にしますが、それは大きなミスリードです。端的に主要因をいえば、バッテリーのリコールを出さないために、制御系を含め安全・安心で安定的な量産化のノウハウを確立する時間が必要だったのです。バッテリー式電気自動車のコストの大半はバッテリーです。コレが寿司屋ならマグロにあたりますが、そこでリコールを出せば会社経営は一気に傾きます。

忘れもしない2021年のバレンタインデー。ガースーから総理官邸に呼び出されたアキオ社長。その内容は公開されないのでしょうが、トヨタは昨年12月14日の『バッテリーEV戦略に関する説明会』で回答を示しました。

そして2022年1月27日に開催された日本自動車工業会の記者会見。主テーマである「成長と分配」へと続くのですが、いま日本の自動車業界は政府からの返答待ち状態にあるのだと思います。EVに対するインフラは、いまだ90kWh以上の充電施設さえまともに整えず、1回30分の課金制というありさま。こんな状況では雪国でなくともBEVがファーストカーになり得ません。

今後市場には加速度的に魅力的なBEVが登場します。自動車業界はサプライヤーを含め血のにじむような努力しています。早く純粋にブツヨク成就で一喜一憂したいものですね。いまは政治&行政に対し「アンタらボンクラ過ぎるやろ」と夢の中でいっておきます。

Text:Seiichi Norishige

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