■第3位タント 2位とは1万台の差
N-BOX、スペーシアと並ぶ、3強の一角がダイハツタントです。なかでも、助手席側Bピラーレスのミラクルオープンドアや、運転席を最大540mmスライドできるロングスライドシート(世界初)は、タントの強力な武器です。
このタントも、2021年9月に一部改良が行われており、Xターボとカスタム系に電動パーキングブレーキやオートブレーキホールド機能、コーナリングトレースアシストなどが、標準装備されました。また、全車速追従機能付ACC、電動パーキングブレーキ、オートブレーキホールド機能などが含まれる「スマートクルーズパック」がオプションで設定されています。
■第4位ムーヴ 軽ハイトワゴンの中ではナンバー1
軽ハイトワゴンにて、ワゴンRに続いて古い歴史を持つのがムーヴです。特徴でもある90度まで開くドアは、乗り降りや大きな荷物の出し入れがとてもスムーズにできます。派生車のムーヴカスタムや、両側スライドドアのムーヴキャンバスも人気があります。
ただし、先進運転支援は車線逸脱警報のみと、他車メーカーと比較するといささか寂しい状況。現行モデルは2014年に登場と古く、フルモデルチェンジのタイミングが既に来ているともいえます。
■第5位ルークス 日産が本気を出した軽スーパーハイトワゴン
2020年3月、打倒N-BOXの大本命として、軽スーパーハイトワゴンジャンルに日産が投入したのがルークスです。「デイズルークス」から「ルークス」に名前を変えており、直線的なラインと、Vシェイプグリルによって、シャープな印象となりました。
また、インテリジェントアラウンドビューモニターやハンズフリーオートスライドドア、プロパイロットなど、まるで「小さなセレナ」とも思える技術水準で、N-BOXと並ぶほどよく出来た軽です。また、専用装備をまとったカスタマイズバージョンの「ルークスAUTECH」もあり、更なるスタイリッシュを望むユーザーにも用意がされています。
■まとめ
コロナ禍の影響で、部品調達に苦しむ国産自動車メーカーですが、トップ3は、年間販売台数が10万台を超えるなど、日本市場はまだまだ有望であることも感じられます。絶対王者N-BOXは、今年2022年もチャンピオンとなるのか、それとも、2年連続で2位となったスペーシアがここで意地をみせるのか、今後の動向が楽しみです。
Text:Kenichi Yoshikawa
Photo:NISSAN、DAIHATSU
Edit:Takashi Ogiyama