一般財団法人自動車検査登録情報協会(自検協)によると、令和3年11月末現在、乗用用途のクルマ全体における軽自動車の割合は37%と、日本の乗用車全体の4割近いクルマが、軽自動車となっています。
そんな軽自動車において、2015年から連続して販売台数ナンバーワンを獲得し続けているのが、ホンダN-BOX。乗用車の販売台数ランキングでは、トヨタヤリスが他を寄せ付けない強さでナンバー1となった2021年ですが、はたして、軽自動車のナンバーワンは!? 2021年の軽自動車販売台数ランキングBEST5をご紹介します。
■第1位N-BOX 7年連続で軽自動車ナンバー1
ホンダの軽スーパーハイトワゴン「N-BOX」が、2021年も軽自動車販売台数ナンバー1を獲得しました。初代N-BOXがデビューしたのは2011年、現在のN-BOXは2017年にフルモデルチェンジをした2代目で、登場以降、安定して高い人気を維持しています。
N-BOXの魅力は、なんといってもパッケージングの良さとデザインのバランスです。軽規格の限られたサイズの中で効率よくメカを配置し、キャビンスペースを最大限確保。N360のころから「乗るところは十二分に、エンジンはコンパクトに」という思想で、50年以上も前からクルマづくりをしてきたホンダにとって、軽スーパーハイトワゴンは、まさに「得意分野」であり、強みを最大限いかしたクルマづくりがなされています。
現行N-BOXは、初代や他の軽自動車からの乗り換えのほかにも、普通車から乗り換えてくる人も多いそう。「軽自動車に乗り換える」ことが気にならないほど、N-BOXの商品力が高いということでしょう。ちなみに、2021年12月に一部商品改良が行われ、オートブレーキホールド付電子制御パーキングブレーキが、全車標準装備となりました。
■第2位スペーシア 2年連続で2位を獲得
2位にランクインしたスペーシアは、2年連続となります。先進的なN-BOXとは趣が異なり、やさしくカジュアルな雰囲気を持ったスーパーハイトワゴンであるスペーシアは、クールに決めたければスペーシアカスタムを、キャンプや釣りのようなアウトドアに適したスペーシアギアなど、派生車もそろいます。
2021年12月にマイナーチェンジをしており、スズキコネクトや、内外装デザインの変更、大型9インチのスマートフォン連携メモリーナビ、予防安全技術(車線逸脱抑制機能や狭い道での接触防止をサポートするすれ違い支援機能)の進化など、商品改良が施されており、今が買い時でもある一台です。
Text:Kenichi Yoshikawa
Photo:HONDA,SUZUKI
Edit:Takashi Ogiyama