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FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
FASHION 店主の拘りが強い店

たまプラーザ。「お洒落な普段着」が揃う、ちょっといい洋品店。

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【CLOTH&CLOTHINGのトリセツ③】たまプラーザの人々

おしゃれを薦めているというより、「上質な普段着」を着てほしい

――どんなお客さんが多いんですか。

お客さんは30代から60~70代までいらっしゃいますが、なんとなく共通しているのは、アンテナが尖っている人が多いなと思いますね。好き嫌いがはっきりしているというか。地元のたまプラーザの人はもちろん、横浜市や川崎市の田園都市線沿線の方が多いです。


――お客さんからはどんな声が聞こえてきますか。

お客さんからは、「一見、普通の服だけど、お店にあるもので合わせると個性的になるね」とか言われます。個人商店だと、もっと尖った品揃えが多いようなイメージがあるようですが、自分は、違ったブランドを合わせても着こなせるようなセレクトを考えていて、おしゃれを薦めているというより、何年も着られる、スタイル良く見える「上質な普段着」を着てほしいと思っています。


パンツ「NO CONTROL AIR(ノーコントロールエアー)」2万1450円

――瀬古さんのそういう思いは品揃えに表れていますが、ECショップもありますよね。

最初は、この店に来て直に選んでほしいと思っていましたが、コロナもあり、今はECがやりがいになっています(笑)。ブランドのECショップは商品をきれいに見せることが多いですが、クロース&クロージングのECショップは、なるべく自分が着用して、季節や気候に合わせて組み合わせやカラーリングを変えたり、頻繁に更新しています。

――評判はいかがですか?

ECショップは、店頭のレイアウトを変えるような感覚で更新していて、共感してくれる遠方の人もだんだん増えてきてうれしいですね。コツコツやって売上に繋がっていくのは、個人商店のストロングポイントというか醍醐味の一つですね。

――瀬古さんはネットにも強いんですか。

ECショップを始めるときは、お客さんの広告代理店の人に教わりました。地元の人には、「瀬古クン、頑張っているから買って帰るか」と言ってくれる人や、差し入れをもらうことも多いです。

――それはきっとこの「カウンター」の魔法ですね。

カウンターを挟むと話しやすいですね。お客さんと近い距離感で、洋服を置いて話をしたり、お茶を飲んだり、単なるレジカウンターではなくて、ここからコミュニティの輪が広がっていく感じがします。お客さんのリフレッシュにもなっていると思いますね。

――お客さんと一緒に店を作っているんですね。

そうですね。女性が着られる色のシャツとか、穿けるサイズのパンツなども置いているので、お客さんの紹介で一人で来る女性に救われています(笑)。

CLOTH&CLOTHING(クロース&クロージング)

神奈川県横浜市青葉区美しが丘1-10-8 第一みなもとビル2-C
045-530-0629
11:00~20:00
木曜定休

Photo:Yuuji Hirose(Quand Photos)

Text:Makoto Kajii



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