ミルガウスの耐磁性能がどれほどのものなのかというと、JIS(日本工業規格)では、第2種耐磁時計を1万6000A/mと定め、磁気に1cmまで近づけても性能を維持できるレベルとしています。つまり、ミルガウスの数値はその5倍です!!
実は昨今の一般的な時計は、全く耐磁性能が無いわけではありません。ISO(国際標準化機構)では、約1,600A/m(20ガウス)の耐磁性が義務付けられます。さらにJIS(日本工業規格)にも磁気に関する規格があり、その基準は約4,800A/m(60ガウス)です。
第1種耐磁時計、第2種耐磁時計の規格を満足する時計については、「耐磁時計」と表示することができます。
実は身近なところでも磁気を発生するものは意外と多く……、一例をあげると
・スマートフォンのスピーカー ~ 22,400A/m
・タブレット端末 ~32,000A/m
・バッグ、携帯電話ケースなどのマグネット ~270,000A/m
・磁気ブレスやネックレス ~100,000A/m
・肩こり用磁気製品 ~144,000A/m
・電気シェーバー ~10,400A/m
一番性能の高い第二種の耐磁性能をもつ時計でも、このように普段私たちが何気なく使っている物の中にはそれを大きく上回る磁気を発生しているものがあることに驚きますよね。
現代のニーズに応じてロレックスは現行モデルの全てのムーブメントにパラクロムヒゲゼンマイを採用することで磁化しづらい製品を製造していますが、ミルガウスはそこにさらに二重・三重の耐磁対策がされているのです。
パラクロムヒゲゼンマイに関してはこちらの記事で詳しく解説しております。
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