みなさん、こんにちは。
腕時計羅針盤、RYです。
みなさんは”高級時計ブランド”というとどんな時計ブランドを思い浮かべるでしょうか?
「ロレックス、オメガ、タグ・ホイヤー……それから、えーっと……」
おそらくこれらのブランドネームが真っ先に思い当たるかもしれませんね。
実際に、とある調査結果によると日本での認知度は上記の時計ブランドがトップ3のようです。
そしてこれらのブランドはいずれもスイスに拠点を置くブランドとなっており、やはり高級時計というとスイスのブランドが依然として高い認知度を誇っています。
その一方で、近年急激に世界的認知度と評価を高めている国産時計ブランドがあります。
それが「グランドセイコー」です。
グランドセイコーが世界的に評価を高めている理由は様々考えられますが、今回はその文字盤に注目して、インスタグラムの#腕時計魂のポストの中から、アートとも呼べるほど美しい文字盤を備えたグランドセイコーの時計を4本ピックアップして紹介したいと思います。
1. SBGA211 ”雪白”
1本目はSBGA211、”雪白”モデルです。
海外では”スノーフレーク”の愛称で親しまれ、長らくグランドセイコーの顔的な存在として君臨しているモデルです。
このSBGA211の前の型はSBGA011であり、唯一無二のムーブメントである”スプリングドライブ”を搭載したモデルとして2005年に登場しました。
ちなみにスプリングドライブが誕生したのが2004年ですから、SBGA011がいかに先進的なモデルであったかがわかるかと思います。
このSBGA211はケースとブレスレットに、ステンレススチールと比べて約30%軽量で耐傷性・耐食性に優れる”ブライトチタン”を採用しており、軽くて心地よい装着感を実現しています。
さらにこの雪白文字盤は、長野県にある「信州 時の匠工房」近くにある穂高連峰にしんしんと降り積もる雪の風紋をイメージして作られており、その独創性から国内のみならず海外でも高い評価をえているモデルです。
2. SBGA407 "雪白ブルー”
2本目はSBGA407、”雪白ブルー”モデルです。
1本目の雪白モデルのブルーバージョンですね。海外では”スカイフレーク”というあだ名で呼ぶ人もいます。
こちらのモデルは、グランドセイコー誕生60周年記念モデルとして2020年に誕生しました。
SBGA211と同様にスプリングドライブを搭載していますが、ケースはステンレス素材となっています。
グランドセイコー特有の鏡のように鋭く光る針やインデックスと雪白ブルーダイヤルが相まって、まるで真冬の早朝のような透き通った空気感を感じるのは私だけでしょうか。涼しく凛とした雰囲気がとてもかっこいい一本です。
ちなみにこちらのモデルは限定品ではないようですが、60周年記念として誕生したモデルですので、もしかしたらいきなり廃盤となってしまう可能性もあるのでは?と個人的には考えています。欲しい方は早めに購入した方が良いかもしれません。
3. SLGH005 "白樺”
3本目はSLGH005、”白樺”モデルです。
昨年新作として登場したこちらのモデルは、時計界のアカデミー賞とも呼ばれる”ジュネーブ時計グランプリ”にて「メンズウォッチ」部門賞を受賞するという快挙を成し遂げ、さらに日本ではグッドデザイン賞を受賞するなど、グランドセイコーの評価をさらに飛躍させたフラッグシップモデルと言っても過言ではないでしょう。
先述したスプリングドライブ搭載のSBGA211やSBGA407とは異なり、SLGH005はメカニカルハイビートムーブメントを搭載しています。
実はグランドセイコーは基本的に、スプリングドライブやクォーツ式時計を長野県「信州 時の匠工房」で製造し、機械式時計を岩手県「グランドセイコースタジオ 雫石」で製造しています。
そしてこの文字盤は、雫石の工房近くにある日本でも有数の白樺の美林があり、その白樺の力強さを表現しているのです。
確かに、先述の2本が涼しく凛とした雰囲気であるのに対し、こちらのモデルは美しさの中にもどこか自然の荘厳さ、そしてその中で生き抜く力強さのようなものを感じます。
4. SBGH267
最後は、SBGH267です。
こちらは、グランドセイコーのムーブメント「キャリバー9S」の20周年を記念し、2018年に限定1500本のみ発売されたモデルです。
これまで紹介してきたモデルはいずれも「THE NATURE OF TIME」というコンセプトのもと、日本の自然美やうつろいを文字盤に表現していましたが、こちらのモデルは文字盤にグランドセイコーの「G」「S」と、初の10振動モデル「45GS」を生み出した第二精工舎の「S」マークの3種が幾何学的に並んでいます。
まさにブランドネームの如く、精巧(せいこう)に作られた文字盤は惚れ惚れしますよね。
先の東京オリンピックのロゴマークもそうでしたが、こうした幾何学模様と藍色も日本の美的センスの表れなのかと思います。
ちなみに、発売当初は65万円+税となっていますが、現在の中古市場では120万円以上と定価の2倍で売られているようです。海外では150万円超えの個体もありました。グランドセイコーが高く評価されていることが伺えますね。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回はグランドセイコーの文字盤に注目して#腕時計魂のポストの中から4本ピックアップして紹介させていただきました。
時計というと一般的には「時間を見るもの」ですが、グランドセイコーはご覧いただいた様に、文字盤にも独自の技術とセンスを盛り込みまさに「腕に着けるアート」に仕上げています。
皆さんもグランドセイコーの素晴らしいアートを腕に着け、人生を彩ってみてはいかがでしょうか。
それではまた!ありがとうございました。