エコラグ-Hoshipedia
「エコラグ」とは、エコノミック・ラグジュアリーの略。economic luxury。極めて経済的だが、上質さやエレガンスは失わないスタイルの意味。「多くの粗悪なものより少しの良い物を」という干場の哲学により生まれた造語。腕時計や靴・鞄、スーツのように長い年月使えるものは高額でも、白シャツや白無地のTシャツのように常に白いまま清潔に着たい消耗品は、高額なものよりもコストパフォーマンスを重視するというスタイル。パテック・フィリップの腕時計やジョン・ロブの靴と、カミチャニスタやデッコーロの白シャツ、GAPの白無地のTシャツは干場にとっては同じ。一点豪華主義とも違う。干場が敬愛するブルース・リー先生が提唱した無駄を排した最短の動き（エコノミック モーション）で相手を倒すジークンドーのように、経済的で盛り過ぎない、かつ無駄のないシンプルで上質なスタイルを指す。
初恋にも似た、マイファーストデニムへの思い
スタイリストの野口強さんがディレクションする「MINEDENIM（マインデニム）」は、2016年のデビュー以来、僕の心をわしづかみにしているブランド。野口さんがいうところのここの「お座敷でも穿ける」デニムを穿いてしまったら、もうほかのデニムが穿けなくなるほどです（笑）。
シルエットがきれいなのにラクチン、しかもモードっぽく洗練された雰囲気があるんです。こういうファッション性のあるデニムって、探してみるとほとんどないですよ。
なかでも僕が最初に買った「スーパースリム」には思い入れがあって、ほかのモデルもいろいろ試してみましたが、やっぱりこれがサイコー！ 特に、ヴィンテージ調のユーズド加工を施した「BKU」というカラーが気に入って、気がついたら同じモデルを立て続けに３本買っていました（苦笑）。
というのも、この絶妙な色合いをキープするのが難しくて、穿き込んで色が薄くなってしまうと、新調するというパターンを繰り返していたんですよね。
ところが途中で、このカラーが廃番になってしまい……。新たに購入することができなくなってしまったため、これより濃い色合いの現行モデルを買い足していたところ、ブラックからグレーまでビミョーなグラデーションで５本揃ってしまいました（苦笑）。
それはそれでいいのですが、どうしてもBKUのカラーが忘れられず、もはやこれは初恋の人!? 自分のなかでは、忘れようとしても決して忘れられないモデルになっていたんです。
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