自分だけの特別な595が作れる「Make-Your-Scorpion」プログラム
古今東西、どこの国にもレース馬鹿はいるもので、その活躍が伝説級ともなればカーブランドとして後世に残ることに。例えば英国のミニですが、ミニ・クーパーとしてワン・ワードで語られることの多いこのクルマも、その背景にはジョン・クーパーというF1マシンまで作りタイトルを収るほど、スピードに取りつかれた一人の男の人生があります。
イタリアのアバルトもまたしかり。創業者のカルロ・アバルトは若き日に内燃機関に魅了されオートバイのチューニングとレース活動に明け暮れます。第2次世界大戦をはさみ、自動車の世界へ。新興自動車メーカーのチシタリアに参加し、フェリー・ポルシェ(
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両ブランドのラインナップはとても似ていて、ミニ・クーパーが素の595(標準車)、クーパーSがツーリズモ、JCW(ジョン・クーパー・ワークス)がコンペティツィオーネに相当します。ザックリわかりやすくいうとこんな感じ。なんとなくイメージが伝わったでしょうか?
現状のアバルトは124がカタログ落ちしてしまったので、595のみという1モデル展開です。しかし、意気消沈かと思いきや、この595がコンスタントに売れ続けているのです。そしてオーナーになった方々はみな楽し気。流行に流されないカーライフをお過ごしです。
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早速、研究してみましょう。アバルト595はいまさらいうまでもなく、フィアット500がベースモデルです。そのパフォーマンスは1.2L直4モデルが最高出力69ps、ツインエアーと呼ぶ2気筒ターボが最高出力85ps。価格レンジは221万円~290万円と輸入車のなかではお手頃かと思います。
一方、アバルトはパフォーマンスが売りですから、当然ハイスペックに。モデル展開はフィアット500同様にクーペとカブリオレがあります。ボディサイズなど基本スペックを含め確認します。
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【ABARTH 595 / TURISMO / COMPETIZIONE】
ボディサイズ:全長3660×全幅1625×全高1505mm
ホイールベース:2300mm
車両重量:1110kg / 1120kg / 1120kg
エンジン:1.4L 直列4気筒ターボ
ボア×ストローク:72.0×84.0mm
最高出力:145ps(107kW)/ 5500rpm・165ps(121Nm)/ 5500rpm・180ps(132ps)/5500rpm
最大トルク:180Nm / 2000rpm・210Nm / 2000rpm・230Nm / 2000rpm
SPORTスイッチ使用時:210Nm / 3000rpm・230Nm / 2250rpm・250Nm / 3000rpm
タイヤサイズ:195/45R16・205/40R17・205/40R17
WLTP総合モード:14.2(5MT)/ 13.4(5MTA)/14.2(5MTA:13.2)km/L
標準車の595でも145psですから、フィアット500のエントリーモデルと比較すれば76psも高出力です。素人目には同じように見えるかもしれませんが、当然、サスペンションも引き締められフットワークは抜群です!
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【モデル名(ハンドル位置)/ トランスミッション / 価格】
595 Base(右・左)/ 5速MT / 320万円
595 Turismo(右)/ 5速MTA / 385万円
595 Competizione(右・左)/ 5速MT / 404万円
595 Competizione(右)/ 5速MTA / 421万円
595C Turismo (右)/ 5速MTA / 415万円
※MTAはATモード付シーケンシャルトランスミッション
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そしてもうひとつの特徴は、左ハンドル+マニュアルトランスミッションが選択できること。いまやポルシェも右ハンドルが中心ですが、GT3などスペシャルモデルは左ハンドルが選べます。外車好きにはこうした部分も魅力となるでしょう。
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さて、直近の話題に移りましょう。現在、このアバルト595シリーズではカスタマイズ・プログラム「Make-Your-Scorpion」を展開中です。通常カタログモデルでは選べない内外装の組み合わせがOKなので個性的な1台が作り出せます。ちにみにそのバリエーションは理論上7500通りになるのだとか。コレでお値段11万円高~(税込)というのですから驚異的です。
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既に公式HP上にはカーコンフィギュレーターがありますので、この冬のお休み期間に、じっくり作り上げてはいかがでしょうか?
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普遍的スタイルと情熱的パフォーマンス。アバルト595シリーズにはクルマ好きを魅了する何かが存在します。ファッショナブルかつ走らせて楽しい特別な1台を。これこそがまさに“アバルト・マジック”そのものなのです。
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ちなみに文中には、これまでに発売された限定車や特別仕様車の画像を散りばめてみました。参考までにご覧いただければ幸いです。
Text:Seiichi Norishige