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CAR Dr.ノリシゲの妄想ドライブ

やっぱりイタ車が欲しい!気絶級の4ブランドをピックアップ!

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説明しよう! 妄想ドライブとはヴェテラン モータージャーナリスト・ノリシゲセイイチが「このクルマにのったら、こんなことをしたい。こんなところに行きたい。この街道でぶっ飛ばしてチャンネーとこんなことがしたい!」と妄想の世界に遊ぶ気絶コラムである!

人生を愉しむにはイタリア車が必要不可欠である。

開幕直前でジュネーブモーターショーのネタが出揃わない・・・ということで、今回は事前に解禁された「Lamborghini Huracán EVO Spyder」の艶姿をご覧ください。日本価格は税抜き3,282万7,602円。オプション付けて3,500万円前後といったシロモノ。

いうまでもなくルーフが開く猛牛ですから、そのドライブはオープンエアの爽快感とダイレクトに伝わるエキゾーストサウンドが魅力です。フェラーリがオペラのカンツォーネなら、ランボルギーニは野獣の咆哮そのもの。ワイルドさが信条です。

基本スペックはクーペに準じますがあらためておさらいすると、搭載する5.2リッターV10エンジンは最高出力640hp(470kW)/8,000rpm、最トルク600Nm/6,500rpmというまさにスーパーカーです。 静止状態から0-200 km/hまでわずか9.3秒で到達。

で、この加速力は根性があればシロウトでも体験ですますが、100 km/hからドッカ~ン!とブレーキ踏んで32.2 mで止まるこのクルマのブレーキ性能は、かなりの達人でないと引き出せません。より正確にいえば、乗っているクルマにかかわらず、街行くドライバーのほとんどはブレーキ性能を100%生かせません。

イザというとき、アナタは躊躇なく思い切りブレーキペダルを踏めますか? 一般的な方より多少は慣れているワタシでも感覚的には9/10の確率で失敗します。以前、ある自動車メーカーのエンジニアとこの話題で盛り上がったのですが、データ上かなり難しいことが判明しています。膨大な運動エネルギーも止められなければ単なる凶器になりかねません。ドライブの基本はまずブレーキです。

さて、幸運なスーパーカーオーナーにはこの先ご退場いただくとして、今回のテーマはお手頃価格のイタリア車です。ワタシもかつてアルファロメオのオーナーでしたが、イタリア車は総じて乗って楽しく、また、フラボノイド濃度が高いクルマたちです。

Fiat 500 Super Italian
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ニューモデルを見渡すと、もっともお値打ちなのがフィアットのチンクエチェントです。ベースモデルで十分ですが、わずかながら限定車の「Fiat 500 / 500C Super Italian」も残っている様子。出会いがあればオススメなモデルです。いかにもイタリアを感じさせる演出の数々が魅力で価格はクーペが184万円、ソフトトップが244万円。

搭載するエンジンは1.2リッター直4ターボで最高出力63kW(85ps)とスペック的には低く感じると思います。ドライブの楽しさを引き出すコツは、デュアロジックと呼ばれるトランスミッションの使い方です。メカニズム的にはクラッチ操作を自動化した構造なのですが、高速道路や流れの早い道はATモードで。街なかなどは逆にマニュアル操作でドライブすることです。

マニュアル操作といっても難しいことはなく、シフトレバーを前後するだけ。ひとつひとつのギアで4000~5000rpmあたりを目安にシフトを繰り返せばイタリアのタクシードライバーのようにキビキビ走れます。クルマって生き物なんだな~と実感できるでしょう。

もう少し速いモデルが欲しい! という方はこのチンクエチェントがベースの「Abarth 595」をプッシュします。ワタシの推奨グレードはエントリーモデルの5速マニュアルトランスミッション車。今どきクラッチが踏めて左・右ハンドルが選べる希少モデルです。ちなみにデュアロジック仕様車は右ハンドルしか選べません。

Abarth 595 70th Anniversary
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価格はなんと299万円。搭載するエンジンは1.4リッター直4ターボで最高出力107kW(145ps)なので、素のチンクエチェントとは別モノです。高性能ブランドとして歴史あるアバルトを語るには今回スペースが足りませんが、サソリのエンブレムは伊達ではありません。

ご予算がもう100万円プラスできるなら「Abarth 124 spider」という選択肢があります。基本骨格をマツダ・ロードスターと共有しますが、乗って楽しいのは断然アバルトと評価の高いオープン・スポーツカーです。

Abarth 124 Rally
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価格は6速マニュアルトランスミッション車が398万6,000円、6速AT車が409万3,000円。両グレードともに共通スペックの最高出力125kW(170ps)の1.4リッター直4ターボエンジンを搭載します。欧州ではラリーでも大活躍。素性の良さが光ります。

予算的に500万円台を確保できるならアルファロメオがターゲットに入ります。注目は2019年4月6日(土)に販売が開始されるスポーツディーゼル搭載車で、話題のSUVであるステルヴィオと、スポーツセダンのジュリアの2車に新たにグレード設定されます。

Alfa Romeo Stelvio & Giulia Diesel
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ともに新開発の2.2リッター直4ターボですがスペックが異なり、「Alfa Romeo Stelvio 2.2 Turbo Diesel Q4」が最高出力154kW(210ps)/3,500rpm、最大トルク470Nm(47.9)/1,750rpmで617万円。「Alfa Romeo Giulia Giulia 2.2 Turbo Diesel Super」が最高出力140kW(190ps)/3,500rpm、最大トルク450Nm/1,750rpmで556万円です。トランスミッションはともに8速ATを採用。

最後はちょっとゆっくり走りたい、あるいは多趣味な方向けのイタリア車を。チンクエチェントと同門フィアットのパンダです。全長3,655mmとコンパクトながら4つのドアと大きなハッチゲートで実用性は折り紙付き。

Panda KV1-3
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基本的に1グレード展開で搭載するエンジンは875ccの直列2気筒ターボです。最高出力63kW(85ps)/5,500rpmですが、ECOスイッチをONにするとパワーをセーブし最高出力57kW(77ps)仕様へと早変わり。トランスミッションは前出のATモード付5速シーケンシャル(デュアロジック)を採用します。

パパはマニュアルモードでビュンビュン楽しく、ママはATモードで余裕のドライブを。家族でワンコ同伴キャンプなんて使い方もいいですね。まさに万能選手といったところです。そして価格は217万1,000円。子育て世代にはフトコロに優しい1台です。

そんなパンダくんですが、今回狙いたいのは150台限定の「Panda 4x4 Italiana」です。搭載するエンジンは同じですが、駆動方式は4WD(前出のカタログモデルはFF)でトランスミッションに6速マニュアルを採用するなんともマニアックな仕様なのです。価格的には255万9,000円とギャップがありますが、希少性はコチラが上手。手放すときもメリットがありそうです。

Fiat Panda 4×4 Italiana
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ちょっと閉塞感が漂い始めた2019年。ココロだけでもハッピーに過ごしたいものです。そんな時期にはイタリア車が最良のパートナーとなります。今回一例としてご紹介したモデルの他にも魅力的なモデルは存在すると思います。しかし、イタリア車をドライブする歓びは価格に比例しません。アナタと大切な方にとって、最適なモデルをお探しください。

Text:Seiichi Norishige

■Abarth 595 | Nuova Gamma

 


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